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2012/06/27

鉄腕アトムと頭髪の不自由なオヤジたち

お茶の水博士、ヒゲオヤジ、中村警部、田鷲警部の共通点は何か?
それは、ハゲ……いや失礼、頭髪が不自由なことである。

なぜ、鉄腕アトムの周囲のオヤジたちは、頭髪が不自由なのか?
その原因として考えられるのは、アトムから漏れる放射線による障害だ。

柳田理科雄が『空想漫画読本』で指摘していたように、アトムのあのサイズでは、原子炉を体内に持つと遮蔽が不充分ではないかと考えられるからだ。

では、生みの親の天馬博士はなぜ頭髪がふさふさなのか?
まさか、頭髪偽装疑惑?
いや、ひょっとすると、自分の側に「トビオ」として置いているときには、その危険性を認識していて、ちゃんと遮蔽していたとか。
あるいは、天馬博士が失踪した後、アトムとして警察活動に協力するなど危険な作業をするようになったため、遮蔽が甘くなったとか。

そもそも、ロボットの動力源として原子力を使うことって、現実的なのだろうか?
原子力発電所では、ウラン原子核の核分裂のエネルギーを熱に変え、その熱で水を沸騰させてタービンを回し、発電している。
重油を燃やして水を沸騰させる代わりに核エネルギーを使っているだけで、発電のしかたそのものは火力発電所と変わらない。
それだけでなく、発電しないときにも暴走を防ぐために冷却しなくてはならない。
この方法では大量の水が必要だから、ロボットの動力源には不向きだ。
原子力潜水艦には使われてきてきたし、蒸気機関車に使うというハナシもあったようだが、まぁ SF だね(木城ゆきとの『銃夢』に原子力機関車が登場する。脱線してメルトダウンしちゃうんだけどね)。

すると、原子炉ではなく原子力電池ということになるか。
これも崩壊熱を利用しているはずだが……ちょっと検索。
…… Wikipedia によると、熱電変換素子を使って電力に変換するとある。
プルトニウムやポロニウムのアルファ崩壊を利用するとすると、長寿命であることが利点だし、遮蔽も比較的容易かも。
出力はどうなんだろう。
100万馬力を出せるのだろうか。
万が一、壊れて漏れたときが問題だなぁ。
っていうか、ロボットが破壊しあったりしたら、あたり一面ノーマンズランドになっちゃうじゃないか。

リチウム電池その他の二次電池の効率が良くなったので、充電できるなら、わざわざ原子力を使う利点はないなぁ。
充電するための電源は、太陽光や地熱なら無尽蔵だし、ロボットを人間らしくしたいなら食物を燃やせばいい。

やっぱりだめじゃん、原子力。

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