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2012/06/30

名は体を表さず

台風4号の通過から一週間経つのに、まだ木々の葉が散っている。
今回の台風にともなう塩害の影響は結構大きい。
海から20kmほど内陸の裾野市でもジャガイモの葉が枯れたリしているそうだ。

「塩害」という名に反して、植物に害を与えたのは塩素ではない。
海の「塩」の中で最も多い成分は塩化ナトリウムつまり食塩である。
塩化ナトリウムはその名のとおり塩素とナトリウムの化合物である。
ところが、植物細胞に害を与えるのは、ナトリウムのほうなのだ。

そういえば、酸素は酸の素ではない。
酸素があることではなく、水素が失なわれることが、酸の素なのだ。

そして酸化は酸っぱくなることではない。
酸素原子(正しくは酸化物イオン)がくっつくことである。
金属なら錆びることだし、有機物なら燃えたり分解したりすることだ。

科学の用語は、昔の思い込みや勘違いをそのまま引きずっていたり、研究の結果途中で意味が変わったりしているものもあるのだ。
名は全然、体を表していないから、(歴史的経緯を知った上で)コトバの意味とは切り離して覚えたほうが良かったりする。
言霊なんかとは無縁なのだ。

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