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2012/04/25

『福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書』を読んでいる

『福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書』を読んでいる。
今日読んだのは、次の部分。

第3部 歴史的・構造的要因の分析
第8章 安全規制のガバナンス
第3節 原子力安全・保安院
「木を見て森を見ず」の項によると……。

2002年の東電トラブル隠し事件以降、検査・報告が強化されたが、これにより電力会社は膨大な書類の作成に追われるようになった。現場の社員から「検査の準備のため、設備を見る時間が減っている」という苦情が出るほどであった。膨大な検査項目をチェックするだけの形式的な検査になってしまい、深刻な事故(シビアアクシデント)が起こる可能性や対応を考えるという、リスク問題への取り組みが進まなかったのだそうだ。

「木を見て森を見ず」とはつまり、細かい検査項目のチェックに終始して、原子力発電所全体の安全性やシビアアクシデントへの対応には目がいかなくなってしまったということか。

まぁ、これはありとあらゆる官僚機構つまり役所や、「お勉強のできる」人の多い企業にありがちなことだ。
事故防止、品質管理のためと称して、やたら書類だけが増えて行く。
そのため、書類を書いたりチェックしたりすることに時間がとられ、「実務」に振り向ける時間と労力は減って行く。
しまいには、書類を書いたりチェックしたりしているだけで、仕事をした気になってしまう輩が現れる……。

官僚機構的組織における無能化作用、ってヤツだね。

ウチの会社もそうなっていないか、会議の席などでたまに警告の声を上げなきゃいけないね。
「どっちを向いて仕事をすべきか」常に考えないとね。

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