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2012/03/08

腹立って、タイトルが思いつかないや

マーフィーの法則の逆のような「事象」である。
いや、マーフィーの法則に救われたのだろうか。

いま、首都圏の人たちが避難せずに自分の家に居られるのは、定期点検中の工事の「遅れ」のために、福島第一原子力発電所4号機に水が張ってあったからなのだ。
「遅れ」の原因は、工事に使う工具の寸法が違ったからだそうだ。
(朝日新聞デジタル「4号機、工事ミスに救われた 震災時の福島第一原発

まったく、
「この工具で間に合うだろう、と思って現場に行くと、寸法違いで器具にはまらない」
なんていうのは典型的なマーフィーの法則である。

おまけに、
「工具を直そうとしたら、数日かかっちゃった」
なんていうオマケ付きだ。

ただし、そのため3月7日で終わるはずの工事が終わらず、3月11日時点で原子炉に張られた水が、隣にあった使用済み燃料の冷却に役立ったのである。

まったく「たまたま工事をミスった」から良かったのだ。
貯蔵プールの水が蒸発し、使用済み燃料が空中に露出したら、メルトダウンしていた。

しかも、稼働中だった1号機・2号機と違い、4号機の使用済み核燃料は原子炉の外にある。
格納容器や圧力容器といった、「壁」はなく、プールに入っているだけである。
外壁は、すでに吹っ飛んでいるし……。

4号機の使用済み核燃料がメルトダウンし、多量の放射線と放射性物質を放出したら、福島第一の1号機も2号機も3号機も、それだけでなく福島第二も放り出して逃げるしかない。
それらの原子炉がすべて、冷却できなくなったとしたら……。

そうなったら、ひょっとしたらウチのあたり(静岡県東部)だって避難対象地域にならないとは限らない。

最悪シナリオ「近藤原子力委員長のメモ」によれば、250km、数十年にわたり自然放射線レベルを超える地域ができる可能性があったそうだ。

これがまだ、終わっていないのである。

4号機の使用済み核燃料は、まだ同じ場所にあるわけだし、1号機や2号機の原子炉内の溶融した塊も容易に取り出すことはできない。
それらを安全に取り出すまで、燃料プールやボロボロの原子炉を壊すような大きな地震が起きないように、祈るしかないのだろうか?

いやいや、取り出した使用済み核燃料および溶融した塊は、どうすりゃいいのか?

そもそも、ふつーに発電に使用して生じる核廃棄物さえ、どこにどうやって始末するのか、決まっていないのに?

だのになぜ、原発の再稼動が話題に上るのか?

産業に電力が必要だ、っていうけど、それは「明日の食い物に困るから闇金から金を借りる」という発想と同じじゃないのか?

すでに莫大な利子(=放射性廃棄物)があって、数万年にわたる「負の遺産」になってしまっているというのに、まだそれを増やそうというのか?

いやー、どう考えても、頭の良い人間のやることとは思えない。

そして、「再生可能エネルギーは実用レベルに達していないから、原子力のほうが現実的だ」という言い草にも腹が立つ。

再生可能エネルギーの必要性は40年近く前から、スマートグリッドは10年以上前から研究されていたのに、実用レベルに達していないのはなぜか?

膨大な研究開発費用、「原子力は安全だ」キャンペーン、「再生可能エネルギーは実用的でない」キャンペーン等々に使った金、文字通り「夢の」核燃料サイクルのためにドブに捨てた金、そして開発優秀な研究者を、原子力ではなく再生可能エネルギーの研究開発に使っていたら、今頃どうなっていただろう?

いやもうホント、腹立つのである。
以前から、「原子力発電所の事故原因と対策のチラシ」を見て首をかしげたり(2002年)、「原子力発電はなぜ胡散臭いのか」と考えたり(2009年)していたから、もうウンザリなのである。

徒党を組むのが嫌いなので、反対署名とか、年賀状に「No Nukes」マークを付けるくらいしかしてこなかったけど、もっと表立って運動したほうが良いのだろうか、などと考える今日この頃である。

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