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2012/03/28

SFみたいなことを言うな

ワシが学生や新社会人だった三十年以上前、核廃絶とか世界平和とかバイオマス発電とか太陽光発電衛星とかマイクロ波送電とか水素エネルギー社会とかいう話をすると、SFみたいなことを言うなとたしなめられたものだ。
原子力発電こそ現実的で科学的な、最先端の発電方法だと。

現実は、SFよりも奇なり。

海底のプレート境界面がすべり、海が地表を襲った。

原子炉はメルトダウンし、炉内は生物がフライになっちゃう放射線量。
融け落ちた核燃料を取り出すためには、その放射線の嵐の中でも動作するロボットを開発しなければならない。

どっちがSFか。

いや、原子力は神話だったのだから、SFではなくファンタジーか。

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2012/03/26

夕空のルシファーたち

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19時過ぎ、三島駅の駐車場から西の空を見ると、金星・月・木星が並んでいた。
どれも太陽系の惑星と衛星だから、ほぼ黄道上に位置するため、(ほぼ)一直線に並んで見える。

これら「明るい星」の中で、本当の「宵の明星」は金星である。

金星の大きさは地球とさほど変わらないが、太陽に近くて白い雲(硫酸の雲だけど)に覆われているので、明るく輝いて見える。

はるかに遠い木星も、巨大で雲に覆われていて太陽光をよく反射するため、明るく輝いて見える。
アーサー・C・クラークによると、地球の地殻をミカンの皮をむくようにはいで木星に貼り付けたとしたら、地球儀上のインドくらいの大きさになるそうだ。

その地球の太平洋にすっぽりはまる大きさの月は、黒い玄武で覆われているが、周囲の宇宙空間に比べれば「白い」ため、これまた明るく輝く。

ちなみに、ルシファーは「堕天使」でもある。
要するに悪魔だね。

悪魔ってほどではないが、ウチでいろいろ悪さというかわがまま放題のヤツといえば、こんである。

ぬいぐるみをくれというので、ぜんぶ載せてやったら、ちょっと嫌な顔をしていた。

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もし東電幹部がドラッカーの『マネジメント』を真面目に読んでいたら

もし東電幹部がドラッカーの『マネジメント』を真面目に読んでいたら、こんな酷いことにはならなかっただろうに。

ドラッカーは問う。

「われわれは何者か」
「顧客はどこにいるのか」

……というか、組織のマネジメントに携わる人は、こう問わなくてはならないのだ、と書いてあったと思う。
じつは、『マネジメント』から正確な引用をすることができない。

ビジネス書をまとめて古紙回収に出したときに、同じダンボールに『マネジメント[エッセンシャル版]』と『抄訳マネジメント』が入っていたのを忘れていたのだ。

そんなわけでうろ覚えだが……。

「顧客はどこにいるのか」

はいはいはい。ワシはここにいますよ。
東電の電気を使っている。
過去30年以上、きちんと電気料金を払っているふつうの顧客である。

で、原子力発電で作った電気を売って欲しいなんて言ったことは一度もない。
原子力発電が「正しい発電方法とは思えない」旨は、たびたびネット上などで公言している。

そういう顧客に対しても、原発事故に伴うコストを、電気料金に転嫁させようとするわけ?

「われわれは何者か」

東京電力が民間企業だというのであれば、コストに利潤を上乗せして、それを顧客に要求するなんてコトができるはずがない。
顧客に商品やサービスを提供し、その正当な対価を受け取って、その中から「結果として」利潤を得るのが営利企業というものであろうが。

これまでのやり方で利潤を得ることができないというのであれば、企業が行うべきことは一つしかない。

イノベーションである。

原子力発電は危険でコストがかかることがよ~くわかったのだから、別の方法で電気エネルギーを得る方向へ舵を取るしか、選択肢はないと思うのだが。
東電の全部の原発が止まったことだしね。

ちなみに、これも『マネジメント』を読んだ人ならご承知のとおり、ドラッカーのマネジメント哲学は営利企業についてだけ当てはまるものではない。
行政機関にも当てはまる。

「われわれは何者か」
「顧客はどこにいるのか」

もういっぺん、よく考えて欲しいものである。

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2012/03/25

ユスラウメが咲いた。タラノメを食べた。

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庭のユスラウメが咲き始めた。
まだ咲き始めなので、花びらがきれいに展開していないため、いささか不恰好ではあるが。

どういうわけか、早くもタラノキの芽が開き始めた。
主体、というか親、というか、いちばん大きな株の芽はまだ硬い。
しかし、その株から庭の四方八方に伸びた根の先から細い茎が立ち上がり、その先の芽が開いているのだ。

食べごろのサイズなので早速採取して、素揚げにして食べた。

今日は何だか朝から冷たい風が吹いていたが、春は確実にやってきているということを、舌で体感したのである。

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2012/03/23

階層化した箇条書きに n.n 形式の番号を振るスタイルシート

ホームページ制作者のためのWebアクセシビリティ解説書」より

例.

以下のCSS2のスタイルシートは、UL要素またはOL要素で作られた入れ子のリストに対して、階層ごとの番号を組合せた番号をつけるものです。各項目は、「1, 1.1, 1.1.1」のように番号が付けられる。

<STYLE type="text/css">
UL, OL { counter-reset: item }
LI { display: block }
LI:before { content: counters(item, "."); counter-increment: item }
</STYLE>

試して見たところ、Firefox 11.0 では予想通りに表示されたが、Internet Explorer 8 では変化なし。

うーむ。
番号付きリストと番号なしリストを併用していると、番号なしリストにも番号が振られてしまうのが何だなぁ。

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2012/03/20

春分の日

今年の春分の日は3月20日である。春分の日には、天球上の春分点を太陽が通過する。
まあ、公転する地球から見た太陽の位置の話だから、毎年同じ日とは限らない。

ちなみに25年前は3月22日だった。この日に結婚式をしたので、結婚記念日は春分の日ってことで良いよねー、ということにしている。ただの日付より覚えやすいし、全世界の人びとが祝福してくれているようで気分が良いではないか。

それはともかく、なんとワシら夫婦は今年銀婚式なのである。といっても夕食に焼き肉を食うくらいで、何か祝い事をするわけではなかった。
今日は出社して仕事をしたし。

太陽が冬の半球から夏の半球へ移動し、季節は着実に春へと進む。
玄関前の枕木の間に植えた芝が早く根付いてくれることを願う。

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2012/03/18

Androidタブレットを使い始めた

自炊して作成した電子書籍(というかPDFファイル)の閲覧を主な目的に、Androidタブレットを買って使い始めた。
機種は、 いろいろ悩んだ挙げ句、富士通のARROWS Tab Wi-Fiに決めた。
次の条件に当てはまるタブレットは、ARROWS Tabだけだったのだ。

画面サイズは10インチ。ゆったりと本を読もうと思ったら、7インチでは小さい。基本的に持ち歩かず、自宅内で使用するので10インチが手ごろなのである。

防水であること。何しろ、これまでのPCとは異なり、携帯電話並みにシビアな状況や場所での使用が想定されるからだ。

ワンセグが使えること。震災後、情報収集手段として、テレビは有効だった。タブレットがあれば、停電してもテレビが見られる。

携帯電話網に接続できることは、必須条件にしなかった。スマートフォンをWi-Fiアクセスポイントにすれば良いからだ。
……なんてことを考えて買ったのだが、まだいろいろ試している途中である。

取りあえず、PDFビューアとしては「i文庫」を購入してインストールした。
PDFだけでなく、青空文庫を縦書き・ルビ付きで読めるので、これは快適である。

他の使い方についてはまた書く。

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2012/03/14

木星と金星が並んでいる

日没後の西の空に、木星と金星が並んでいる。

木星は地球よりも外側を公転しているので、日没後の西の空にも東の空にも南の空にも見ることがある。
金星は地球よりも内側、太陽に近い軌道を公転しているので、日没後か日の出前にしか見えない。
このところ、金星は太陽から最も東側に離れているので、日没後数時間、西の空に見えている。

さて、木星や金星は「惑星」つまり、さ迷う星である。
夜空に固定(fix)されていて動かない恒星、つまり星座を構成する星ぼしと異なり、惑星は星座の間を動いていく。

南の空には冬の大三角形、北の空には北斗七星。
ただし、ひしゃくにたとえられる北斗七星はひっくりかえっていて、水をすくえる状態ではない。

しかしまぁ、ランダムな星の並びを線でつないで「星座」を描き、そこに神話を見るとは、なんとも豊かな想像力である。
天を、人智を超越した何者かの住まいと考えたのだ、と言われるが、人智を超越したものが配置したにしては、恒星の分布はランダムすぎる。
完全にランダムだと、星座を描くことなどできないので(何でも描けてしまうので)、適度にランダムだが、まぁ、あまり芸のない配置だと思う。

それも当たり前であって、星の配置は何者かの意思によるものではなく、物理的な偶然によるものだからだ。

もしも何者かが配置したのであれば、もう少し華々しく面白いものになったのではあるまいか。
「ワシはここにおるぞ。くやしかったら来てみろ、同じことをやってみろ」というような意思表示が見て取れるような……。

そうだなぁ、スペクトルの同じ恒星が5個とか6個とか、同心円状に並んでローゼット(ロゼット型)になっているとか。
可視光領域のゆっくりとしたパルサーとか。
天の半分は星がまったくなくて真っ暗で、残り半分に星が密集しているとか。

……なんてことを考えながら星空を見ていると、やっぱり、人類は孤独なのかも知れないと思えてくる。
きっとどこかに、同じように星空を見上げている知的生命体はいるだろう。
だが、彼とワシとの間には、簡単にはわたることのできない深淵が横たわっている。

……なんてことを考えながら星空を見ているワシが持つリードを、こんが引っ張る。
イヌとヒトの間にも、星についての考え方に関しては、やはり深淵が横たわっている。
あたたかい陽だまりの芝生とか、フライドチキンなんかに関しては、同じ考えなのにね。

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2012/03/11

そして地球は太陽の周りをひとめぐり

夜、こんと散歩に出ると、金星と木星が並んで西に沈むところだった。
頭上には冬の大三角形、東には火星がしし座の中で輝いていた。
土星と十八夜月が昇ってくる前に、ウチに帰った。

地球は太陽の周りをひとめぐりして、空には去年と同じ星座。
惑星は位置を変えているはず……ということで調べてみると、2011年3月11日の夜には、西に三日月、東に土星だけが出ていたはずだ。

ここ数日降り続いた雨は午前中に上がり、ときおり暖かい日差しが振り注いだ。
まだ風は冷たいが、こんは湿った芝生の上でうつらうつらとしていた。

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風が冷たかろうがなんだろうが、植物たちの反応は確実で、早い。
ホトケノザは茎を伸ばして、ぽやぽやとした赤紫色の毛の生えた花を咲かせた。

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そして、地上の星にたとえられるオオイヌノフグリ。

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約40億年の生命の歴史の中では、おそらくほかの年とは区別のつかない1年なのだろう。

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2012/03/10

漫画に先を越された!

1945年3月10日未明、アメリカ軍が東京を爆撃した。
死者・行方不明者は10万人以上と推定される。
--------
東日本大震災の「前日」が東京大空襲の日なんだよなぁ、ということをブログに書こうか、と考えていた。
しかし、TVで震災関連の特番を見たりすると、どうにも気が重くて書く気が起きない。

そしたら、今日の朝日新聞の夕刊の「地球防衛家のヒトビト」でしりあがり寿が取り上げていた!

「ひどい目にあっても この国は立ち直るってことじゃよ!!」

じつは今日、もう一つ、朝日新聞の漫画に先を越されたことがある(以下、気分を取り直して無理やりにでも明るいほうに持って行こうと思う)。

「be on Saturday」掲載の「山科けいすけの らいふ いず びうちふる」である。
「お父さん“自称占い師”って言うけど 自称じゃない占い師っているの?」

やられたぁ。
今月の初めから、報道で「自称占い師」と聞くたびに、「占い師ってみんな自称だろ」と思っていたのだ。
これはネタになるなぁ、ブログに書こうかなぁ、と思っていたのに……。
予言などの効果がちゃんと(統計学的に)実証されていて、その上でお金をもらっている占い師なんて、聞いたことがないからね。

いやまぁしかし、サラリーマンも何のプロかわからないことがあるよね。
ワシも、中型免許を持っているが、職業運転手じゃない。
教員免許を持っているが、プロの教師ではない。
農業改良普及員の資格を持っているが、農業改良普及員ではない。
Webページの管理をしたりプログラムを組んだりしたこともあるが、プロのWebデザイナーでもプログラマでもない。

いまは編集関係、しゃれた言い方をすればエディトリアルデザインとかDTPとか、そういった仕事をしているが、資格は持っていない。
資格を取ろうかと思ったことは、ある。
だが、2年ごとに更新しなくてはならない資格だと、2年後に同じ仕事をしているかどうかわからないサラリーマンとしては、一所懸命勉強しようという気にならないのだ。

それでも、毎日毎日つぎつぎと起こる問題を何とかクリアしていて(できないこともあるが)、同僚から何かと頼りにされ(便利に使われているという説もあるが)、それで給料をもらっているのだから、まぁ何かのプロなのだろう。
プロなんだから、相応の給料をもらって家族を養い、税金を納めてこの国を支えるのだよ。

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2012/03/08

腹立って、タイトルが思いつかないや

マーフィーの法則の逆のような「事象」である。
いや、マーフィーの法則に救われたのだろうか。

いま、首都圏の人たちが避難せずに自分の家に居られるのは、定期点検中の工事の「遅れ」のために、福島第一原子力発電所4号機に水が張ってあったからなのだ。
「遅れ」の原因は、工事に使う工具の寸法が違ったからだそうだ。
(朝日新聞デジタル「4号機、工事ミスに救われた 震災時の福島第一原発

まったく、
「この工具で間に合うだろう、と思って現場に行くと、寸法違いで器具にはまらない」
なんていうのは典型的なマーフィーの法則である。

おまけに、
「工具を直そうとしたら、数日かかっちゃった」
なんていうオマケ付きだ。

ただし、そのため3月7日で終わるはずの工事が終わらず、3月11日時点で原子炉に張られた水が、隣にあった使用済み燃料の冷却に役立ったのである。

まったく「たまたま工事をミスった」から良かったのだ。
貯蔵プールの水が蒸発し、使用済み燃料が空中に露出したら、メルトダウンしていた。

しかも、稼働中だった1号機・2号機と違い、4号機の使用済み核燃料は原子炉の外にある。
格納容器や圧力容器といった、「壁」はなく、プールに入っているだけである。
外壁は、すでに吹っ飛んでいるし……。

4号機の使用済み核燃料がメルトダウンし、多量の放射線と放射性物質を放出したら、福島第一の1号機も2号機も3号機も、それだけでなく福島第二も放り出して逃げるしかない。
それらの原子炉がすべて、冷却できなくなったとしたら……。

そうなったら、ひょっとしたらウチのあたり(静岡県東部)だって避難対象地域にならないとは限らない。

最悪シナリオ「近藤原子力委員長のメモ」によれば、250km、数十年にわたり自然放射線レベルを超える地域ができる可能性があったそうだ。

これがまだ、終わっていないのである。

4号機の使用済み核燃料は、まだ同じ場所にあるわけだし、1号機や2号機の原子炉内の溶融した塊も容易に取り出すことはできない。
それらを安全に取り出すまで、燃料プールやボロボロの原子炉を壊すような大きな地震が起きないように、祈るしかないのだろうか?

いやいや、取り出した使用済み核燃料および溶融した塊は、どうすりゃいいのか?

そもそも、ふつーに発電に使用して生じる核廃棄物さえ、どこにどうやって始末するのか、決まっていないのに?

だのになぜ、原発の再稼動が話題に上るのか?

産業に電力が必要だ、っていうけど、それは「明日の食い物に困るから闇金から金を借りる」という発想と同じじゃないのか?

すでに莫大な利子(=放射性廃棄物)があって、数万年にわたる「負の遺産」になってしまっているというのに、まだそれを増やそうというのか?

いやー、どう考えても、頭の良い人間のやることとは思えない。

そして、「再生可能エネルギーは実用レベルに達していないから、原子力のほうが現実的だ」という言い草にも腹が立つ。

再生可能エネルギーの必要性は40年近く前から、スマートグリッドは10年以上前から研究されていたのに、実用レベルに達していないのはなぜか?

膨大な研究開発費用、「原子力は安全だ」キャンペーン、「再生可能エネルギーは実用的でない」キャンペーン等々に使った金、文字通り「夢の」核燃料サイクルのためにドブに捨てた金、そして開発優秀な研究者を、原子力ではなく再生可能エネルギーの研究開発に使っていたら、今頃どうなっていただろう?

いやもうホント、腹立つのである。
以前から、「原子力発電所の事故原因と対策のチラシ」を見て首をかしげたり(2002年)、「原子力発電はなぜ胡散臭いのか」と考えたり(2009年)していたから、もうウンザリなのである。

徒党を組むのが嫌いなので、反対署名とか、年賀状に「No Nukes」マークを付けるくらいしかしてこなかったけど、もっと表立って運動したほうが良いのだろうか、などと考える今日この頃である。

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2012/03/03

駐車場拡張工事終了

先日書いたように、駐車場を拡張する必要があった。

そこで今日、カミさんと二人で穴を掘り、枕木を埋めて駐車スペースを増やした。
本当はムスメどもにも手伝わせたかったのだが、二人ともバイトで居なかったのだ。

このところ週末ごとに天気が悪く、今日の夕方までの数時間がわずかなチャンスだった。
果たして完了するのだろうかと、ちょっと不安だったものの、何とかなった。

まぁ、フィールド系の農学士と考古学研究会OGの夫婦であるから、スコップの扱いは慣れたものだからね。

もっとも、作業を終えたら握力がなくなってしまったし、腰は痛いしで、明日以降の筋肉痛が心配である。

肉体労働をして中途半端に疲れると、頭脳労働もしたくなる、なんてことはあるだろうか。
昨日は面倒くさかった PC での作図を、今日やってしまった。

昨日思い付いた「辺の長さが線分と同じ正三角形を7個描いて解く方法」を「科学的逍遙」に載せた。
ついでに、日本数学会の正答例を、三角定規を使わずに描く方法も載せておいた。
ワシの方法のほうが簡単だと思う……のは、ワシの思い込みだろうか?


こっちのほうが簡単かな?

もう一つ思い付いたので、追加しておく。

Step3_0

こんなふうに、線分を底辺とする正三角形を描き、それを組み合わせた大きな六角形を想定するのだ。

Step3_1

線分の両端を中心に、線分の長さを半径とする円弧を描く。
今回は、コンパスで描く円と円弧の半径は、常に線分の長さだから、手間がかからない(と思う)。

Step3_2

円弧の交点の一つ(次の図では下のほうの交点)を中心に、円を描く。

Step3_3

円弧と円の交点を中心に、円弧を描く。

Step3_4

新しくできた円弧と円の交点を結ぶ線分を描く。
この線分の長さは、元の線分と同じ長さで、元の線分と平行である。

Step3_5

新しい線分の両端と、元の線分の上方の円弧の交点を結び、細長い二等辺三角形を作る。

Step3_6

この二等辺三角形の二つの斜辺は、元の線分を三等分している。

Step3_7

なぜかって? この二等辺三角形の高さは、正三角形3個分の高さだからだよ~ん。

Step3_8

日本数学会の正答例

上の三通りの解き方のうち、最初の二通りを思い付いた後で、日本数学会のサイトで正答例を見た。

だいたいこんな具合である。

まずは結構広いスペースが必要だ。

Step4_0

線分の一方の端から、任意の長さ、任意の角度の線分を描く。
この線分が短いと、あとあと作図がしにくい。

Step4_1

新たな線分に、等間隔に3箇所、印を付ける。
この間隔は任意だが、狭いと作図がしにくいので、線分の長さにしてみた。

Step4_2

三番目の印と、元の線分の端をつなぐ。

Step4_3

正答例では、いま引いた線に平行に、あと2箇所の印から平行線を2本引けば、元の線分を3等分にできる、としている。

Step4_3a

問題は、その平行線の引き方だ。
三角定規があれば、平行線を引くのは容易である。
もしも、直定規が1本しかなかったら?

……というわけで、三角定規を使わずに平行線を引く方法を考えた。

次のように平行四辺形を作ってやれば、その対向する辺は平行である。
ここでは、四辺の長さが等しい平行四辺形、すなわち菱形を作図する要領でやってみよう。

Step4_4

任意の半径で円弧を描き……。

Step4_5

円弧と線の交点を中心に、同じ半径でもう一つ円弧を描く。

Step4_6

円弧の交点を使って、平行線を描く。

Step4_7

同じことをもう一度繰り返して……。

Step4_8

これでやっと平行線が二本描けた。

Step4_9

……というわけで、やっぱり平行線なんか使わずに、もっと簡単な方法でできないだろうか、と考えたのが「辺の長さが線分と同じ正三角形を7個描いて解く方法」である。
コンパスは線分の長さに開いたままなので、最も早いのではなかろうか。

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線分を三等分する

数日前の新聞各紙に「大学生の思考力低下が問題だ」という記事が載っていた。
ネタ元は日本数学会の「大学生数学基本調査」である。
 ↓
http://mathsoc.jp/comm/kyoiku/chousa2011/

まぁねぇ、……大学生に限らず、社会に出ている人でも、良い大学に合格した割には頭悪いなぁ、と思うことがあるからねぇ。
お勉強ができて試験に受かることと、実生活で課題解決できることは別問題なんだよねぇ。

日本の社会では、試験前に丸暗記できる「記憶力が良い人」を「頭が良い人」と見なす傾向があるが、どうなんでしょう?

もちろん、ワシは丸暗記が苦手で、その意味ではお勉強はできない。
その分、その場で脳みそをフル回転させ、苦し紛れに妙案をひねり出す力、すなわち「総合力」で何とか誤魔化してきた。
だから、ワシのほうが「お勉強のできるだけのヤツ」よりも「頭が良い」と主張したいのである。

主張するからには、何かで実証しなければ、というわけで大学生の正答率 4.4%の問題に挑戦してみた。
挑戦と言っても、会社の昼休みに10分くらい考えただけであるが。

まったく何も参考にせず、二つ思い付いた。
ラフな手書きの図を元に、家に帰ってから Adobe Illustrator で作図するのに1時間半ほどかかった。
下にまとめて載せておく。

……たぶん、正しいと思う。
きちんとした数学的証明にはなっていないかも知れないが。

その後、Google で検索してみると、線分を三等分する方法は何十通りとあるようだ。
ワシと同じ方法で解いている人がいるかどうか、については、面倒くさいので調べていない。

「お勉強ができない」ことと「面倒くさがってやめちゃう」ことがワシの欠点だね。

じつはもう一つ、辺の長さが線分と同じ正三角形を7個描いて解く方法を思い付いたのだが、また Illustrator で作図するのが面倒だなぁ。


日本数学会の「大学生数学基本調査」の出題の一つ。
正答率4.4%だそうだ。

ワシは数学は苦手だが、課題解決は好きなので、ちょっと考えてみた。

線分を描いた紙を折れば簡単だが、たぶん誰かに怒られるので、ここでは却下。

三角定規を使って平行線を描いても良いなら簡単だが、まずは却下。

三角定規って、平行線を描けるだけでなく角度も測れるから、考え方によっては目盛り付きの定規と同じくらい反則かもね。

使うのは目盛りのない直定規1本とコンパスだけ

Step01

何しろ数学が苦手なので、ナントカの定理とかを思い出すこともなく、線分をぼーっと見ていた。

すると、正三角形を並べることを思いついた。
線分を底辺とする大きな正三角形と、辺の長さがその三分の一の正三角形である。

Step00

大きな正三角形の重心を求めることができれば、小さな三角形を描くのは簡単そうだ。

ということで、やってみよう。

Step01

線分の端(数学が苦手なので、A とか B とか使うのもイヤ)を中心に、線分の長さを半径とする円弧を描く。

Step02

線分のもう一方の端を中心に、線分の長さを半径とする円弧をもう一つ描く。

Step03

2箇所の円弧の交点をつなげば、線分の垂直二等分線が描ける。

Step04

円弧の交点の一つを中心に、線分の長さを半径とする円弧を描く。

Step05

いま描いた円弧の交点と、遠いほうの線分の端を結ぶと、前に描いた垂直二等分線との交点が、大きな正三角形の重心だ(正三角形の場合は、内心かつ外心でもあるよね)。

Step06

線分の端と重心を結ぶ線分の垂直二等分線を描いてやれば……。

Step07

Step08

最初の線分とその垂直二等分線の交点は、線分を 1:2 に分けている。

Step09

線分を 1:2 に分けている点を中心に、線分の端まで(線分の長さの三分の一)を半径とする円弧を描く。

Step10

これで、線分を三等分にできた。

Step11

最初に考えた、正三角形と重ねてみると、こんな具合になる。

Step12

いやー、こう描いてみると、手順が煩雑かなぁ。
もっと簡単な方法もあるんだろうね、きっと。

もう一つ考えてみた

Step2_0

今度は、一辺の長さが線分の二分の一の正三角形を考えてみた。
線分の上にも下にも積み上げてみると、ふむ、何とかなりそうだ。

Step2_1

線分を半径とする円弧を二つ描く。

Step2_2

上下の円弧の交点を結べば、線分の垂直二等分線となる。

Step2_3

線分を直径とする円を描く。

Step2_4

線分の両端から、線分を直径とする(つまり半径は線分の二分の一の)円弧を描く。

Step2_5

線分の下にある円弧の交点二つを結ぶ。この短い線分の長さは、最初に与えられた線分の二分の一である。

Step2_6

この短い線分を底辺とする細長い二等辺三角形を作る。

Step2_7

二等辺三角形の左右の辺との交点で、元の線分は三等分されている。

Step2_8

最初に思い付いた辺の長さが線分の二分の一の長さの正三角形と重ねてみる。

Step2_9

細長い二等辺三角形の高さは正三角形三個分なので、こうなるわけ。

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