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2012/02/14

ぜったいに故障しないものが故障したとき

福島第一原子力発電所2号機の原子炉圧力容器に設置された3個の温度計のうちの1個の示度が90度を超えた件、東京電力の見解では、温度計の可能性が高いそうだ。

可能性としては、ほかの2個の温度計のほうが壊れて低い温度を示している可能性もあるよね。

1個の温度計が壊れる確率を30%と仮定しよう。
2個が同時に壊れる確率は、0.3×0.3=0.09 だから、9%となる。
2個が同時に壊れる可能性は、確かに低い。

しかし、この温度計が壊れる確率が、90%だったらどうだろう。
1個が壊れる確率は90%だが、2個が同時に壊れる確率は……。
0.9×0.9=0.81 だから、81%となって、1個が壊れる可能性とさほど変わらない。

なにしろ、全電源喪失に続いてメルトダウンと、「想定外」の「事象」が起こったのである。
3.11以降、温度計の壊れる確率がどれくらいになっているか、誰かわかる人がいるのだろうか?

ちゃんと機能することがわかっている温度計を10個でも100個でも、圧力容器に新たに設置することはできないのだろうか?
内視鏡が入れられたのだから、何とかリモートで設置できないものか……。

やっぱり、こんな具合に手が負えなくなってしまうものを、地上の生態系内に造るのは間違っていると思うよ。

……ということで、ふと、コメディSF『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの最終巻、『ほとんど無害』に描かれた銀河文明においてあらゆる装置に付けられているという注意書きを思い出した(172ページ)。

「故障の可能性があるものと、ぜったいに故障しないものとの大きな違いは、ぜったいに故障しないものが故障したときには、そばに近づくことも修理することもたいてい不可能だということです」

これって、メルトダウンしちゃった原子炉に、そのまま当てはまるよね……。

さて、東京電力や通商産業省には、いったい何人くらいヴォゴン人がいるのだろうか……。

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