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2011/11/30

足尾往還で不可能事を知る(1)

沼津から足尾まで往復580km、片道5時間半、計11時間の運転中、こりゃあ無理だ、若いころには平気でできていたことが、年取ると不可能になるものだ、と思い知ることがいくつかあった。

2時間運転したら休憩を取りましょう、といわれる。
しかしもはや、2時間以上運転を続けるのは不可能だ。
1時間もしないうちに、小用をもよおすのである。

コンビニエンスストアやパーキングエリアやサービスエリアに何度も寄らなくてはならない。
だから、缶コーヒーや軽食はあらかじめ買出ししておかずに、道々コンビニエンスストアで買うことにした。
何も買わずにトイレを借りるのは気が引けるからである。

何度もコンビニに寄るものだから、一度は財布をクルマの中に置き忘れてしまった。
レジで気付いたのだが、オサイフケータイを持っていたので事なきを得た。

とりあえず片道5時間半の運転を何とかこなすことはできたが、「遠くまで旅する楽しさ」と「遠出するのは面倒くさいなぁ」という気持ちが半ばしてしまった。
自宅から30分ほど走ったところで飽きてしまったのだ。
この先ずーっと走らなくてはならないが、こんなに苦労しなくても、自宅の近くでも愛鷹山とか富士山とか伊豆とか箱根とか、面白い場所はいろいろあるからなぁ、などと考えてしまう。

遠く旅することへのワクワク感を、年取っても維持することは不可能なのだろうか。

まぁ、たまに遠出すると、昨日書いた幻日のような面白い現象も見られるのだが。
……あぁ、幻日を見たのは自宅から30分の御殿場だったっけ。

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2011/11/29

幻日を見た

2011年11月27日(日)15時ごろ、幻日(げんじつ)を見た。

足尾からの帰り道、5時間におよぶロングドライブも終盤、国道246号に入ったところで渋滞につかまった。
御殿場市街からの渋滞で、クルマはなかなか進まない。
進行方向は南西で、午後の太陽の光がまぶしい……いや、まぶしかったのだが、薄い雲が広がっていて、その雲越しの光なのでさほどまぶしくない。

よく見ると、太陽の周りに暈(かさ)がかかっている。
日暈(にちうん)という現象で、空を見上げる習慣が付いていると、さほど珍しくもない。
夜には、月の周りに暈がかかっているのをよく見かける。

ふむふむ、日暈だなぁ、と見ていたら、太陽と同高度に虹のかけらのようなものが見えた。

Pb270290s

うーむ。この写真ではよくわからんなぁ。
拡大して見ると、外側が紫、内側が赤の短い虹のように見える。

Pb270292s

太陽の手前の薄い雲は、空高く浮かんでいる小さな氷の結晶である。
太陽の光がその結晶を通るとき、特定の角度で反射するので、そこに太陽があるように見えるのだ。
そして結晶がプリズムの役割をするため、太陽の光は虹の七色に分解される。

幻日はたしか、太陽の両側に見えるはずだ。
そう思ってよく見ると、右側にも薄いが幻日があった。
クルマのピロー(支柱)で太陽を隠すようにして撮ってみたのが次の写真である。

Pb270295s

クルマのフロントガラスやバイザー越しでわかりにくいので、補助線を入れてみた。

Pb270295d

渋滞の中を少し進んでは写真を撮り、また進んでは眺め、ということを繰り返しているうちに渋滞を抜け、快適に走れるようになった。
雲が厚くなり、太陽が傾いたこともあって、幻日と日暈はいつの間にか消滅していた。

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2011/11/26

足尾の名もなき山頂にて

足尾の名もなき山頂にて
3年ぶりに足尾のカモシカの調査に来ている。
天気は良く、シカをたくさん(のベ15頭くらい)見ているが、カモシカは出ない。
シカをあっさり見つけられるのだから、いれば見つけられるはずなのだが。

名もない山頂に座り込んで、双眼鏡とフィールドスコープであちこちの斜面や岩場を眺める。
20年前までは、あの岩場には必ず一頭か二頭はカモシカがいたのに、などと思いながら見る。

そういえば、カモシカがいる岩場がどんなところなのか、その岩場から見た景色がどんなものか知りたくて、無理矢理登ってみたっけ。
あれはもう30年近く前のことで、もはやあの岩場など、近づくこともできないだろう。

なにしろ、今、やっと登ってきたこの山から、どうやって降りようか、悩んでいるのだから。
登ってきたルートは、すごい岩場とガレ場があったから、五十も半ばのオヤジには、アクションゲームみたいなまねは、もう怖くてできないのだよ。

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2011/11/24

紙の保存性

このところ、本棚のアキをつくるため、週末ごとにせっせと「自炊」している。
先週の土曜には、昔つくった理科教材を、日曜には映画のパンフレットをPDFファイルにした。

20年以上前のものもあり、作業中はマスク必須だった。
なにしろ、ホコリがひどいのである。
ワシはハウスダスト・アレルギーなのだ。

ホコリだけでなく、カビもひどい。
カビはワシのアレルゲンではないが、紙を蝕む。
表面に点々とカビのコロニーができているので、液晶清掃用の不織布で拭いてみると、深緑色の胞子がいっぱい取れる。

それだけでなく、綴じ具の劣化も著しい。
ホッチキスの針が銅製の場合は良いが、鉄製の場合は錆びてページが汚れる。
ダブルクリップも錆びていた。

サビとカビが付着し、劣化して黄ばんでいる状態を見ると、紙媒体は長期保存には向かないなあ、と思う。
もちろん、中性紙にカーボンブラックで印刷し、綴じ具にも工夫し、温度と湿度をコントロールした環境なら、100年以上保つかも知れないが、一般家庭やオフィスでは難しい。

保存用にとくに用意した印刷物を除くと、ふだん目にする印刷物の保存性は、比較的低いのではないだろうか。
「比較的」とは、電子媒体と比較して、ということだ。

四半世紀(25年)前のデジタル文書が、今でもまったく問題なく読める。
ただし、この文書がプレーンテキストだから、であるが。

CP/Mベースのワープロ文書などは、まったく読むことができない。
CP/MなんていうOSがうごくコンピュータは、少なくともワシの周りにはない。
そのワープロ文書は320KBの3.5インチフロッピーディスクに保存してあるのだが、そんなメディアを読めるドライブも、存在していない。
そして、ト○ワードとかオア○スとかいったワープロ専用機のバイナリファイルは、特殊なコンバータソフトを用いて、運よくドライブが見つからない限り、読むことができない。

電子媒体は、ディスクなどのメディアの物理化学的劣化以外に、ハードウェア・ソフトウェアの進化に取り残されるという恐れがあるのだ。

先ほどの四半世紀前の文書も、MS-DOSベースのバイナリファイルだったものを、Windows 98 の時代にテキストファイルに書き出しておいたものだ。
ハードウェア・ソフトウェアの進化に対応するためには、テキストファイルにしておけば良かろう、と考えたからだ。
インターネットの文書管理システム「WWW」の記述言語であるHTMLが基本的にはテキストファイルなので、これは某ワープロソフトのように数年で消え去ることはあるまい、と直感したのだ(威張るほどのことではないが)。

こういう長期間使える形式のファイルを、フロッピーからハードディスクやCD-ROM、フラッシュメモリなどのメディアに移し変え続ければ、データを保持できるだろう。

さて、テキストファイルとPDFは、100年以上保つだろうか……。
いや、ワシの雑文や写真や絵が100年後にも残っていて欲しい、という欲はないのだけどね。

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2011/11/22

自炊のスピンオフ

反古紙(裏紙)でメモ帳を作った。
失敗したコピーや不要となった試し刷りなど、ウチには裏紙がたくさんあるのだ。
そこで、A4判の裏紙を裁断して四分の一のサイズにする。
裁断機でさくっと切ったときの感触は、快感である。
その裁断面で揃えると、断面は一枚の板のように光る。
この状態で、水溶性の接着剤を塗り、ダブルクリップで一晩とめておけば、メモ帳の出来上がりだ。
オススメの接着剤はコニシの「ボンド木工用プレミアム」である。

ボンド木工用プレミアム

A4判を二分の一に裁断し、A5判にして30〜40枚重ねて長辺を接着剤でとめ、マウスパッド兼メモパッドにしてみた。
これはイマイチだった。
マウスを移動するだけなら良いサイズなのだが、メモパッドとしての厚みが余分だ。
A4判のままメモパッドにしたほうが、手を置くスペースもあって良いようだ。
汗や油で汚れたら一枚めくって捨てれば、いつも清潔である。

ちなみに、上の写真の「ボンド木工用プレミアム」の隣のトンボ「ピットマルチ-2」も試したが、いつまでもペタペタしていて、メモ帳にもマウスパッドにも不向きだった。
光学マウスの裏の滑りやすくしてある部分にのりが付いて、滑りにくくなってしまうのだ。

ピットマルチ-2 は、「貼ってはがせる」特性を生かして、PCなどに注意書き(「バックアップ中。電源を切らないで」とか「パワーユーザのみ使用可」とか)を貼り付けるのに利用している。

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2011/11/13

夏の虫最後の日々

こんがウッドデッキの上で「何か」を追い詰めているので、何かと思ったらコカマキリであった。
もはや卵を産んで死ぬだけの命だから、こんにもてあそばれるのも可哀想なので、助けてやることにした。

Pb130220s 

コデマリの枝に放してやると、しばらく威嚇のポーズをしていた。

コカマキリは褐色の個体が多く、前肢、つまり鎌の内側に目立つ模様がある。
単に黒い模様だと思っていたが、金属光沢があって赤紫色に光を反射する。

Pb130222s

11月も中旬、夏の虫をとんと見かけなくなった。
今日は久々にクロアゲハを見たが、3日前まで庭のルーにいたナミアゲハの幼虫はいなくなった。
二階のベランダには、アシナガバチの死骸があった。

昨日から、伊豆では「しろばんば」と呼ぶ雪虫を見かけるようになった。
白い綿のような分泌物をまとったアブラムシの成虫で、風に吹かれてふわふわと飛んでいる。

夏の虫たちの日々は去り、冬の虫……越冬昆虫が暖かい日にだけ出てくる日々がやってきた。

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2011/11/11

無垢な IME に(ちょっと)悩まされた

普段、組版とかDTPとかの仕事をしていて、セミナーのテキストや、FAQs(よくある質問集)を作っていると、IME(日本語入力ツール)の辞書は編集用語が優先になっている。

そこで、たまに理科教材のデータ入力をすると困ったことが起こる。

「地球の半径」と入力したいのに、「地球の判型」と変換されてしまうのだ。
「最高気温」が「再校気温」になったときには、作業効率が悪いことを嘆く前に笑ってしまった。

編集や印刷に縁のない人には馴染みのない言葉だろうが、「再校」とは、二度目の校正のことである。

……ということで、ここまでは IME は編集専門野郎であって、全然無垢ではない。
無垢であることを暴露するのは、一般的な変換結果が出てくるときだ。

理科の仕事をしていたころには一発で変換されていた「木星」は「木製」となる。
もちろん、「金星」は「均整」となる。

昔々、単漢字変換から文節変換へ、文節変換から連文節変換へ、と IME(当時は FEP: Front End Processor と言った)が年々進化していたころには、辞書を一生懸命育て、PC を移行するときにはその辞書をエクスポートして、新しい PC でも同様に快適に変換できるように努力していた。

最近の FEP ……じゃない、IME は学習能力が高いので、すぐに新しい変換結果を覚える。
だから、わざわざ辞書を移行することもなくなった。
ただ、入力方法を ATOK 風にしないと指が動かないので、そこだけは変更しなければならないが。

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2011/11/08

負けるなオリンパス(の社員)

オリンパスの株価が下がり、会社のしての評判も落ち、なんだか酷いことになっている。

中学生のときに買ってもらった PEN EE-2 のころからのオリンパスユーザーで、OM-1 を持って山に登り、アラスカには OM-2 を持って行ったワシとしては、とっても残念である。
子どもが生まれてからは初期のオートフォーカスコンパクトカメラを買い、成長したらズーム比の大きい L-3 を買った。一眼レフではなかったのは、ビデオと両方持ったときに、すばやく操作したいからである。
子ども手当てが支給されたときに初めて買ったデジタルカメラもオリンパスだったし、長らく E-20 を使って花や昆虫を撮り、ムスメやカミさんが使ってみたいというので PEN P-E2 も買った。
今年に入って買ったのも OLYMPUS TOUGH TG-810 だ。

何がそんなに気に入っているのかというと、明確なコンセプトと手になじむ感じかなぁ。
開発者のこだわり、というか、こんなふうに使って欲しいという思いも伝わってくる感じがする。

そういえば、(TVの報道でだが)オリンパスの内視鏡を使っている医者が、手になじむんですよ、と語っていた。

ワシが自分の声帯や気管支を見せてもらった鼻から入れる内視鏡もオリンパスだったし、毎年食道や胃や十二指腸を見せてもらっている内視鏡(こっちは口から入れるやつ)もオリンパスだ。

ここ数年、仕事上カラーユニバーサルデザインにかかわっていて、カメラメーカーで最初に CUDO の認証を受けたのがオリンパスだと聞いた。

そんなふうに、製品を作り、販売し、宣伝している社員が頑張って培ってきた評判を、マネーゲームに失敗した経営陣が台無しにしちゃった、ということだろうか。

負けるな、オリンパスの社員の皆さん。

ワシはきっと、次に買うカメラもオリンパスだろう。
ひょっとすると、ワシではなくてムスメかもしれないが。

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2011/11/07

自炊の効果

『日経サイエンス』(および『サイエンス』)計七十数冊を電子化し、物理的実体は古紙回収に出した。
その効果は……。

本棚にスペースができた。

あちこちの本棚にバラバラにつっこんであったり、段ボール箱にしまいこんであったりした本が、ーか所にまとまった(実際には、複数のディスクにバックアップコピーしたが、まとまっていることに違いはない。

2階にかかる重量が減った(約30キロ)。

アレルギーに悩まされることなく、古い資料を探せる。ただし、今回はスピードを重視したので、OCR機能は使わなかった。そのため、全文検索はできない。

やろうと思えば、会社から自炊した書籍を見ることもできる。自宅のNASをインターネット経由で見られるようにするのは恐いので、必要と思われるものを Evernote に添付するくらいしか考えていないが。ちと重いだろうか?

【補足】
『日経サイエンス』の1冊を Evernote に添付しようとしたら、ファイルサイズが大き過ぎると断られた。
Evernote の添付ファイルは最大50MBまでなのに、1冊で約120MBあったのだ。
しょうがないのでスマートフォンをUSBケーブルで PC に接続し、直接コピーした。

スマートフォンの小さな画面で B5判の雑誌を読むのは辛いかな、と思ったが、『日経サイエンス』は三段組なので、一つの段を拡大して読めば、まぁ何とかなる。
何とかなるが、紙で読む快適さには、まだ敵わないなぁ。

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自炊でジャムるとき

ScanSnap S1500 を使ってスキャニングした際、ジャムりやすかったのは、次のようなときだった。

巻3つ折(片観音折り)、要するに折ったページを開くと見開き3ページになる仕様のところ。
折ったままだと正常に送れずジャムる。
切り離すと、ページの幅が短いので他のページと一緒に送れない。
そこで、このページだけ、他のページとは別にスキャンして、結合した。
結合といっても、Acrobat の文書結合機能ではなく、ScanSnap Manager の「継続読み取り」機能を使った。

継続読み取りを使う場合、読み取り設定で「ページを上向きにする」オプションをオフにしておくと、あとでページの入れ替えをせずに済む。
ページをひっくり返して、天(ページの上端)を下にして、最初のページが奥側になるようにフィーダー(給紙カバー)にセットする。
こうすると、スキャンが終わってから、ページをすべて逆順に直す作業(自動で行われる)が不要となるので、その分、PDF ファイルの生成が短い時間で終わる。

のりづけされているアンケートハガキなんかがあると、これも引っかかる。
無線綴じの表紙と、その次のページものり(ホットメルト)でくっついていることがある。
裁断した後、ノド側(ページが綴じられていた側)をさばいて確認してから、スキャナにセットするように心がけよう。

中綴じの中央が切れていないケースもあった。
これも、ノド側をさばいて確認できる。

ほかに、ページの重なりを検知してスキャナが読み込みを中断することがある。
『日経サイエンス』のような、カラー写真の多い雑誌の場合、カラー写真同士が向かい合って接していると、どうしても紙の表面がインキでざらつくのか、摩擦が大きく、複数ページを巻き込みやすい。
とくに、紙送りローラーに紙粉が付着して、ローラーとページの摩擦力が小さくなっているとき、ページが重なりやすい。

仕方がないので、ADF カバーを開いて、搬送部のローラー付近をブロワーで吹きまくった。
ブロワーといっても、カメラ用の、手でパフパフやるやつである。
ジャムらなければ、120ページから200ページ近い雑誌を10分とかからずに読み込んでしまうから、メンテナンスは重要だ。

難を言えば、フィーダー(給紙カバー)の押さえのバーが動きやすいので、ページが傾きやすいことだ。
ちょっと手で押さえてやる必要があり、完全にスキャナまかせにできないことが辛いところだ。

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サイエンスを自炊した

自宅2階にたまっていた『サイエンス』と『日経サイエンス』を自炊して電子化(PDF化)した。

裁断に半日、スキャニングに半日、土日で計73冊をハードディスクに格納したのだ。
中綴じで200ページ近い冊子を裁断する際、ホッチキスの針を避けそこねて刃が欠けたり、床に座りっぱなしだったので腰はもちろんのこと膝まで痛くなったリ、というトラブルはあったが、覚悟していたほどの苦労はなかった。

もちろん、ジャムることはあったが、その原因と対策ははっきりしているので、別の記事にまとめておく。

この勢いで、映画のパンフレットとか、カタログとかも電子化しようかなあ。

電子化したものの、PCでは読みにくいし、スマートフォンでは小さすぎて不便だから、タブレットを買おうかなあ。
...という具合に、また物欲に走っちゃうのだった。

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2011/11/05

悪夢のSF

朝方に見た悪夢。
海に近い高層ビルのラウンジかレストランに居て、壁面の大部分を占める窓から隣のビルを眺めている。
隣は国連ビルのようで(ただし、現物よりもだいぶ高いが)、その上に巨大な宇宙船が浮いている。

幼年期の終わり』とか『V』とか『インデペンデンス・デイ』とか『第9地区』のような光景だが、宇宙船はリング状である。
表面は銀色で滑らかで、巨大な指輪のようだ(ちらっと、小松左京の『物体O』を思い出す)。
全体がのっぺらと滑らかなわけではなく、下側の一箇所だけ、リングの幅が広く平らになっていて、四角や三角のような幾何学的な模様がある。模様の色は本体の銀色よりも暗い、ガンメタルである。

宇宙船がゆっくりと動き出す。
ラウンジに居る人々がどよめく。
いよいよ異星人が地球人と接触する気になったらしく、宇宙船の幾何学模様の部分を国連ビルの屋上に合わせようとしている。
いつのまにか、銀色の矢じりを三つずらして重ねたような異星人の航空機が何機もゆっくりと飛んでいる。
大きさは小型戦闘機くらいか。

宇宙船が国連ビルの屋上に接した瞬間、宇宙船が傾き始める。
モノリスのような、墓石のような国連ビルの上に、巨大な指輪の「ダイヤのない台」のような部分が接したまま、指輪の本体が傾いていく。
スローモーションのように傾いた宇宙船は、ビルに接しているのと反対側が海中に突っ込んでしまう。
重力コントロールに失敗したのか、それともなにかの破壊工作(サボタージュ)があったのか。

ドジな宇宙人だなぁ、と思ってみていたら、異星人の戦闘機(ただの航空機ではないことが明らかになったのだ)が、急に加速して旋回し始める。
旋回しながら、翼端(左右の矢じりが翼だとして)から青い光線だか曳光弾だかを、海に向かって撃つ。
海上には戦艦(地球人の戦艦だ、もちろん)が展開していて、異星人の戦闘機に撃ち返す。
戦闘機がラウンジの窓のすぐ前を通過し、(地球人の発した)オレンジ色の曳光弾が、ラウンジにも飛び込んでくる。

逃げ惑う人々。
これは大変なことになった、ワシはここで死ぬのか、と思ったところで目が覚めた。
最近、SF的設定の悪夢を見ることがたびたびあり、心臓をバクバクさせて目覚めるので健康に悪いんじゃないかと思う。

何でこんな悪夢を見たのか、その原因は明らかだ。
TVで放映されたのをブルーレイに録ったままにしてあった『トランスフォーマー・リベンジ』を先日見たからだ。
未知の相手との戦争がいきなり始まってしまうとか、味方の銃弾におびやかされるとか、そのあたりの悪夢的状況が『トランスフォーマー・リベンジ』と共通する。

『トランスフォーマー・リベンジ』についてはいろいろ突っ込みたいので、また別のところにアレコレ書くつもりだ。
ここでは一つだけ。
オートボット(善玉)にしろディセプティコン(悪玉)にしろ、機械生命体の連中は放射線を発しているのだから、原子力駆動なのだろう。
そんな連中を銃撃したり砲撃したり爆撃したりしたら、あたり一帯が汚染地帯になってしまう。
エジプトだそうだが、アメリカ人はよその国に乗り込んで行って、いったい何てコトをしているのか。

機械生命体を普通の弾丸で撃っても弾かれるので、運動エネルギーの大きい徹甲弾か何かを使うらしいが、まさか、まさか、劣化ウラン弾ではなかろうね?

そういう、味方(地球人)の所業への不信感も、この悪夢の背景にあるのだろう。

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2011/11/04

レッテル貼り、じゃなくてタグ付け

レッテルを貼る、という言葉は死語になったのだろうか。
ラベルを貼る、レーベルを貼る、というと何だか意味が違ってしまうし。

より今っぽい言い方にすれば、タグ付けか。
Webコンテンツにしろ、Evernote のようなノート管理アプリケーションにしろ、デジタルカメラなどの画像データを管理するアプリケーションにしろ、データを管理するときには無理やり分類するより、複数のタグを付けておく。
複数の視点で検索できるので、より適切にデータを取り出すことができる。

「人」についても、右翼だとか左翼だとか夢想家だとか現実主義者だとかに分類するよりもレッテル貼り、じゃなくてタグ付けしておくほうが良いと思う。

例えば、「良い人」というタグと、「潜在的人種差別主義者」なんていうタグの両方を付けることもあるだろう。
いろいろ気遣いしてくれるんだけど、血液型性格診断が好き、なんていう人の場合である。

そんなわけで、「よき家庭人」や「有能な組織人」などのタグとともに、「本質的に無責任」とか「想像力に欠ける」とか「現実よりもこうあって欲しいという思いにこだわる」とか「命より金なのか」とか「核兵器が欲しいのか」とかいったタグを付けたくなる人たちが、どうも少なからずいるようだ。

だって、福島第一原発があんな具合で、まだ核分裂生成物が生成され続けているのに、停止中の全国の原子力発電所を再稼動させたいと思っている人がいるわけだよね?
途上国に原発を輸出したいとか?

……今回検出されたキセノン133は半減期が5日である。
およそ50日で1000分の1、つまりミリシーベルト単位の被爆量がマイクロシーベルト単位になるくらい、急速に減っていく放射性元素である。
それが今も生成され続けているのだ。

メルトダウン(炉心溶融)を起こした1号機、2号機、3号機では、融けて制御不能の塊となった核燃料が圧力容器の底を抜いて、原子炉格納容器(「五重の壁」の中の四番目の壁)の底にたまり、今も核分裂反応を続けている。

そういう現実があるのに、原子炉を再稼動させるのかね?

この美しい国土が放射性物質に「さらに」汚染されるという事態を想像できないのかなぁ。
数万年も保管しなければならない放射性廃棄物を生み出すことについて責任を感じないのだろうか。
数万年後、世界や文明が今のまま続くなどという幻想を抱いているのだろうか。

ちなみに、「本質的に無責任」や「想像力に欠ける」や「現実よりもこうあって欲しいという思いにこだわる」というタグが付いた人が上司やリーダーになったら、部下やプロジェクトメンバーは悲惨である。
経験者なら、わかるよね。

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2011/11/02

自炊に挑戦する

増え続ける本、本の重さが原因かどうかわからないけど傾く家、デカくなったけど出て行かない子供、増やせない本棚、不足する収納スペース、古くなってアレルギーを誘発するページ、老眼には辛い(若い頃は平気だった)小さな活字、古本屋では引き取ってくれない本、でも資源ゴミには(そのまま)出したくない本。

そうした問題を一挙に解決すべく、自炊することを決意した。
自炊とは、手元の書籍を自分の手で電子化することである。

具体的には、本を裁断し、ドキュメントスキャナで読み込んでPDFファイルとして保存するのだ。
結局は資源ゴミになるわけだが、空間的なスペースをとらず、いつでも読める状態になるので、さほど心は痛まない……と思う。

自炊するには、それなりの準備が必要だ。
東京なら裁断を請け負うサービスもあるようだが、地方都市では配送やら何やらの手間がかかるので、これも自前でやることにした。
裁断機はプラスの PK-513L、ドキュメントスキャナは ScanSnap FI-S1500 を購入。
合わせて6万円強の買い物だ。
費用はこんなものだろうと思っていたが、誤算は裁断機の大きさ。
A4判であることは承知していたが、レバーが大きく上に跳ね上がることを失念していた。
とりあえず、使用する度に箱に戻しているが、ちょっと面倒である。

それはさておき、「誠 Biz.ID」の記事を参考に、文庫本を読み込んでみた。
古くて字が小さくてページが黄ばんだ『2001年宇宙の旅』である。
多少まごつくこともあったが、苦労するということもなく、PDFファイルにできた。

まごついた点としては、100ページ前後ずつ読み込むとき、どういう順にスキャナのシートフィーダにセットすればよいのか、ということだ。
スマートフォンでも読めるようにと、余白をカットしたら、3ページほど、文字が欠けたところもあった(目次なので問題ない)。

PDF ファイルにしてから、OCR 機能を用いてテキストを抽出した。
テキストデータは画像データと一緒に PDF になっているので、検索すると該当部分がハイライト表示される。
これで、『2001年宇宙の旅』の何箇所に「モノリス」という言葉が出てくるかもわかる。

カバーは本文とは別にカラー設定で読み込み、あとで本文と結合して1ファイルにした。
カバーを1ページ目にしておくと、ファイルを一覧表示したときに、カバー画像がサムネイル表示される。
古い文庫本なので、『2001年宇宙の旅』のカバー画像は、映画のワンシーンである。

PDF ファイルの結合は、ScanSnap に添付されていた Adobe Acrobat 9 Standard を使って簡単にできる。
Acrobat が付いてくるのも、ScanSnap の魅力の一つである。
ちなみに、Windows 7 の場合、Acrobat 9.2 にアップグレードする必要がある(無償)。

よし、これで自炊の要領がわかった。
これから、捨てられない古い本をどんどん電子化してやろう。

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