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2011/09/05

自然災害と人為災害

台風12号はようやく温帯低気圧に変わったが、猛威を振るい続けている。
増水した川に家が流され、土台だけが残っている光景をテレビで見ると、半年前の津波被害を思い出す。

津波はほぼ自然災害だが、台風はどこまで自然災害なのだろう? 
地球温暖化によって、台風の数が少なくなる反面、個々の勢力は大きくなるであろうことは、以前から予測されていた。
気温が高くなって台風に熱エネルギーを提供し、暖かい海面からは大量の水蒸気が提供される。
……それが大雨をもたらす。

急激な温暖化は、地球の恒常性(ホメオスタシス)を乱し、地球上の生き物たちにとって暮らしにくい環境となる。
「今回」の温暖化は、「前回」、5600万年前の温暖化よりも急激で、大層辛いことになりそうだ(日経サイエンス2011年10月号「哺乳類の祖先を襲った温暖化」)。

地球温暖化の「救世主」として喧伝された原子力発電は、また別の人為災害をもたらした。
地震と津波という自然災害に対する防備が不充分だったから、電源喪失、メルトダウンに至ったのか。
地震対策、津波対策が充分ならば、メルトダウンは絶対に起きないのか。

いや、そんな単純なことではあるまい。

航空機や徹甲弾にも耐えられるのか(劣化ウラン弾を衛星軌道から落とす、という物騒な話が『死都日本』に登場する)。
そんな乱暴な方法でなくても、文字通りソフトに、コンピュータウイルスを仕掛けて原子力発電所を機能停止させることもできるそうだ(日経サイエンス2011年10月号「ハッカーが狙う大停電」、ITMedia「Check Point Experience Report:原発を乗っ取るコンピュータウイルスはどう侵入したのか」)。

自然災害のみならず、このような人為災害にまで対処しなければならないし、その後始末までしなければならないのだが、そのコストを正しく算定した人は誰かいるのだろうか?
経済効果を考えるときには、そういうコストは無視しても構わないのだろうか?

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