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2011/08/06

夏の憂鬱

夏は憂鬱である。
暑い、じっとりと汗をかく、クマゼミがうるさい。
急に増えるテレビの戦争関連のドラマやドキュメンタリー(注)。

それに加えて、今年は震災からの復興も道遠く、原爆20個分の放射性物質が環境中に拡散したままだ。


夏空に 線量高き 原爆忌

空間に 満ちるセミの声 ガンマ線


憂鬱で仕方がないので、気になっていた玄関前の草を刈った。


(注)
誤解を招く可能性があるので補足。
戦争関連のドラマやドキュメンタリーを放送するな、という意味ではない。
むしろ、夏にだけ、戦争を思い出したように放送するのはいかがなものか、と思うのだ。

もちろん、夏に限らず、年がら年中戦争の無意味さ加減をアピールしたほうが良い。
真珠湾の冬、沖縄戦・東京大空襲の春、特攻の秋……。
全体主義の愚かさ、批判を許さないことの恐ろしさがもたらした悲劇は季節を問わないのだから。

終戦から66年経つのに、まだまだ新事実が明らかになる。
戦争経験者が高齢となり、墓の中まで持って行くつもりだった事実を語るからだ。
語らずに死ぬことが無責任だと思い、あるいは真実を明かしても傷つく人も居なくなったからだという。
誰にも語らずに66年耐え、ようやくバカヤローと叫ぶ。眼に涙を浮かべて。
その心中を思うと、また憂鬱になる。

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