« 免震ビルの揺れ方 | トップページ | 計画停電に振り回された…… »

2011/03/12

災害は忘れなくてもやってくる

寺田寅彦の言葉として知られている「災害は忘れたころにやってくる」は、じつは寺田寅彦が述べたものではない。
寺田寅彦随筆集のどこにもこの言葉はないが、この趣旨の記述は随所にある。
天災と国防」や「地震国防」(「時事雑感」の三題の中の一つ)の中では、戦争は避けようと思えば避けられるのだから、天災、とりわけ日本においては地震に対する備えに国費を使うべきだと主張している。
まったくそのとおりである。

それはさておき、災害は忘れたころにやってくるだけでなく、忘れなくてもやってくる。
最近は、忘れる間もなくやってくるような気がする。

昨日の大地震、ワシは免震ビルにいたので何も被害はなかった。
ビルがゆらゆらと長時間揺れたので、船酔い状態で気分が悪くなっただけだ。
震度4の揺れに見舞われたにもかかわらず、築三十年超の我が家も何事もなかった。
東京に就職活動に出掛けていたムスメが帰宅難民になりかけたが、新幹線が動いたので何とか帰ってきた。

被災した人々のことを考えると、自分たちが無事なことが申し訳ないような気持ちになる。

今回の地震で、(まだ余震も津波も収まっていないので途中経過的ではあるが)いろいろとわかったことがある。

JR東日本の列車が全線運休したのに対し、東海道新幹線(JR東海)は運転本数を減らし、大幅に遅れながらではあったが、運行した。
そのため、東京から埼玉や茨城には帰れないのに、静岡には帰れるという具合で、帰宅難民になるかどうかと距離とは無関係であることがわかった。

携帯電話・固定電話ともに回線混雑のため使えなくなったが、ドコモおよびNTT固定電話は比較的つながりやすかった。

さすがにインターネットがダウンすることはなかったが、日本気象協会やウェザーニュースなどのサイトは混雑のため閲覧できなかった。
ひょっとすると、Flash を使っているとオーバーヘッドが大きいのでトラフィックを無用に混雑させているのではないか。
情報サイトはシンプルで軽快なほうが良い。
駅前探検倶楽部は運行状況をテキストで提供するように切り替えていたようだ(たぶん)。

あわてて懐中電灯の電池を確認したら、けっこう弱っている。もっと頻繁に点検しておかなくては。
自宅のノートPCを充電しておこう、と思って気づいたのだが、停電したらアウトではないか。
AC電源がなくてもノートPCは動くが、ルータも無線親機も止まってしまう。
ネットワークが使えなくては、PCを使う意味は(あまり)ない。
そういうときには、3Gを使えるタブレットPCがあったほうが良いかもしれない。

やっぱり、というか、だから言ったじゃないか、というか、原子力発電所が大変なことになっている。
非常用発電設備が使えないため、冷却水を循環させるポンプが停止し、炉心が露出しているらしい。
メルトダウン(炉心溶融)の危険がある。
これだから原発は怖いのである。
いくら「安全です」と宣伝されても、実際にコトが起こるとこの結果だ。
地震列島には適切でない発電方法であることは明らかだから、脱原発を進めて、他の発電方法を早急に整備する必要があるだろう。

|

« 免震ビルの揺れ方 | トップページ | 計画停電に振り回された…… »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 災害は忘れなくてもやってくる:

« 免震ビルの揺れ方 | トップページ | 計画停電に振り回された…… »