免震ビルの揺れ方
9日午前11時45分ごろ、9階のオフィスの椅子の上に胡座をかき、Illustrator で図版の細かい修正をしていたとき……なんだか身体がゆらゆらと揺れた。
椅子の上に胡座何ぞかいているせいかなぁと思って顔を上げると、周囲の同僚も怪訝な顔をしていた。
地震である。
体感震度は2くらいだが、ゆっくり、ゆっくり揺れた。
めまいかと思った人もいたようだ。
10階建てのこのビルは免震構造なので、大地震でも大丈夫なのだ。
では外はどうなっているのだろうと窓から町を見下ろしてみたが、平穏な様子。
東海道本線も新幹線も動いている。
まだオフィスはゆ~らゆ~らと揺れているのに……。
机に戻ってネットで調べると、宮城県北部で震度5弱だが、静岡県東部は震度2とのこと。
免震ピットの積層ゴムが最初の地面の揺れを吸収し、その揺れがゆっくり上部に伝わるににつれて、ビル全体がゆっくり揺れたのだろう。
おそらく、どんなに大きな地震が起こったときでも、今回と同じようにゆっくりした揺れで済むように設計されているはずだ。
このときの振動数(1秒間に往復する数)は、このビル固有だと思う。
揺れの周期がめまいでぐらぐらするときと似ているので、ちょっと気持ち悪いが、大地震の被害を免れるのだったら文句は言えない。
ちょっと怖いのは、隣に建設中のビルが免震構造でない場合、あるいは固有振動数が大きく違う場合、大きく揺れるとぶつかってしまうのではないか、ということだ。
現在土台を作っているから、免震構造かどうか、建設の過程を観察しようと思っている。
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