家庭内配線12ボルト化計画
家庭内のコンセントやOAタップは、ACアダプタだらけである。
ACアダプタは、交流100Vの商用電源をDC(直流)12Vや9Vや5.5Vに変換するものだ。
家庭内の電化製品をよくよく見てみると、AC100Vでなければ動かないものはわずかだ。
ほとんどは、DC12Vかそれ以下で動く。
モーター類や白熱電球には、AC100Vが必要だ。
しかし、白熱電球はLED照明に駆逐されつつある。
だから、冷蔵庫・洗濯機・掃除機・エアコンのためには、100V電源が必要だとして、ほかの家電用の電源は12Vで良いのではないか?
12Vの配線を家庭内に張り巡らせれば、ACアダプタが不要になる。
ACアダプタは、コンセントに差し込んでいるだけで通電し発熱しているから、エネルギーのロスである。
家庭内の配線を12V化することで、省エネルギーに貢献できるのではないか。
太陽電池やバッテリーとの相性も良いはずだ。
冷蔵庫・洗濯機・エアコンのためには100V(または200V)の電源が必要だが、位置は固定的なので、水道やガスなどと同じ感覚で設置すれば良いだろう。
掃除機もバッテリー駆動にしてしまえば、家庭内のあちこちにACコンセントを用意する必要はない。
代わりに12Vのコンセントを用意する。
5.5Vや6Vや9Vの機器には変圧するアダプタが必要だが。
12Vの家庭内配線は、太陽電池パネルやバッテリーと接続し、インバータを介して100VのAC電源とも接続する。
小規模なスマートグリッドにしたいのだが、さて、この「計画」、どうやって実現させれば良いだろう……。
今の家をリフォームするとき……って、まだローンも払い終わってないしなぁ。
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コメント
電気の基本ですが、12Vでもアンペア数が高くなれば断面積の大きな導体が必要になります。簡単にいえば、太い電線を家庭内に張り巡らす必要があります。PCやいくつかのLED電球程度ならばあまり問題はありませんが、掃除機は大きな電力を必要としますので充電式の方が良いでしょう。さらに電圧降下といって配線の距離が長くなると10m程度でも電圧が極端に落ちて使えなくなります。実は、この経済性のために人が死ぬほど電圧が高く交流なのです。家庭内直流化が進展しないのはこういった技術的な壁があるのですね。ちなみに我が家では、ガレージの外壁から入れて、リビングまで最短の非常用電線を隠蔽して張っています。これで緊急時は自動車のバッテリーにつなげば明かりとテレビ・電話くらいはかなりの長時間確保できるようにしています。
投稿: 12V命 | 2013/01/11 10:00
12V命さん、コメントありがとうございます。
直流の場合、電圧の低下は問題ですね。
家庭内配線も「スマートグリッド」にして、複数箇所にバッテリーを配置するとか、発電装置を複数設置するとか、うまい具合に按分できると良いのですが。
投稿: M.SHI. | 2013/01/30 21:39