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2011/02/19

ピコアミノ酸と「女は馬鹿だ」仮説

「ナノより小さいピコアミノ酸配合」なんていう化粧品だか何だかのTVCMがあった。
検索すればどこのメーカーかわかるだろうが、面倒くさいので調べない。

しかしまぁ、よくもまぁこんな宣伝文句を思いつくものだ。

これで、
「まぁ、ナノよりも小さいなんて、きっとお肌に吸収されやすいんだわ」
なんて考えて、その化粧品を買いに走るような女性がいたとしたら「女は馬鹿だ」仮説を補強する材料となるのではないか。

もちろん、ワシは多少は「女は馬鹿だ」と思っている。
だが同時に「男はそれ以上に馬鹿かも知れない」とも思っているので、男尊女卑ではない。
そこんとこはご理解いただきたい。

さて、ここでいう「ナノ」はもちろん10億分の1、「ピコ」は1兆分の1という意味のはずだ。
そして多分、単位はメートルだろう。

人体はメートルサイズである。
手足や指はセンチメートル(cm:100分の1メートル)サイズである。虫なんかもこのサイズだ。
もうちょっと細かく、虫の手足や花の部品(おしべなど)になると、ミリメートル(mm:1000分の1メートル)サイズである。

細胞のレベルになると、ミリメートルの1000分の1、マイクロメートル(μm:100万分の1メートル)サイズである。ミクロンと言うこともある。
細胞を構成する膜とか分子とかいったレベルでマイクロメートルの1000分の1、ナノメートル(nm:10億分の1メートル)という単位を使う。
ちなみに、オングストローム(Å:100億分の1メートル=0.1nm)という単位を使うこともある。

さて、理科年表で調べると、原子の半径が1~2Åとある。
つまり、0.1nm~0.2nmということだ。

ナノメートルの1000分の1、ピコメートル(pm:1兆分の1メートル)で原子の直径を表すと、100pm~200pmとなる。

原子でこの大きさだよ?
もっとも小さいアミノ酸、グリシンでも水素原子5個、炭素原子2個、窒素原子1個、酸素原子2個からなる。
どうしたって、ナノメートルサイズが妥当だと思うのだが。
それを1000分の1のピコメートルサイズに分解したらアミノ酸ではなくなってしまうと思うのだが。

やっぱり、「ナノより小さいピコアミノ酸」は「方便」だよなぁ。
それにだまされるとしたら、馬鹿だよなぁ。

ちなみに、イオンの半径も1Å程度、つまり0.1nmのオーダーである。
「ピコなんとかイオン」というのも怪しいよねぇ。

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コメント

ピコアミノ酸:まゆつばの最も良い例でしょうね。

投稿: 山陰の人 | 2011/06/04 23:17

コメントありがとうございます。
どうして女性は、ピコアミノ酸とかグルコサミンとかレメディーとか、カタカナに弱いんでしょうね。「美容と健康に良いカタカナ」となると財布の紐が緩むことを承知している会社や宗教団体の餌食になっているような気がします。
もっとも、男性のほうは略語や英字に弱くて、よく理解していないのに会議で使って窮地に陥ったりしがちですけどね。EPUBとかHTML5とかXMLとかTeXとか、気をつけないとなぁ。勉強しようっと……。

投稿: M.SHI. | 2011/06/05 11:59

まったく同じことを考えて検索から飛んできました。

化粧品の開発はユーザーに数値で説明しても伝わらない分宣伝はキャッチフレーズ重視ときいたことがありますが。。。


にしても、あまりにもなものですね。

失礼しました。

投稿: 通りすがりの技術屋 | 2011/06/26 21:27

コメントありがとうございます。

まー、化粧品の宣伝に限らず、科学を装って「雰囲気」で納得させよう、凄いなぁと思わせよう、とする輩は、浜の真砂のごとく、尽きませんなぁ。

効能や安全性を形容詞でしか語れないのも困ったもんですよね。まったく科学的じゃない。
これも化粧品に限ったことではありませんが。

投稿: M.SHI. | 2011/06/27 22:12

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