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2010/12/29

西湖の水底から

富士五湖の一つ、西湖は近傍の、つまり日帰りできる湖の中では一番好きな湖である。
何といっても、原則としてエンジン付きのフネが禁止されていて、静かなのが良い。
隣の河口湖とはえらい違いである。

2004年9月21日のブログに、西湖の湖面に浮かべたカヌーで感じる風の話を書いた。
湖面に浮かべたカヌーのパドルを漕ぐ手を止めると、風の波の音だけが聞こえる。
車の音も遠く、釣り人のボートのモーター音も低い。
ウインドサーファーが帆をバタバタと鳴らして通り過ぎていくが、それも風の音なのだった。

西湖はまた、湖畔に大規模な施設もないことから、水が綺麗だ。
湖畔のキャンプ場は焚き火OKだったり犬もOKだったりして野放図(自由)なのだが、そもそも商業的観光施設の嫌いな人たちが来ているわけだから、汚れないのだろうか。

そんなキャンプ場に泊まったり、あるいはデイキャンプで焚き火をしに行ったりして、フネを出して遊ぶのが、子供が小さい頃の初秋の恒例行事だった。

2005年9月26日のブログに、セキショウモの花茎を見た話を書いている。
深い、見えない水底から、針金のようならせんがいくつも突っ立っていたのである。

その水底に、田沢湖から移植されたクニマスが潜んでいた。
タレントのさかなクンがクニマスであることに気付いてニュースになった。
岸辺で子供たちと捕まえようとした、小魚の中にもクニマスの幼魚が混ざっていたのかもしれない。

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2010/12/27

古いFDのデータを救出した

来年3月で自治会役員の任期も終わる。
ということで、金庫から会員名簿を引っ張りだして、次年度の役員候補者を探した。
そのとき、副会長がマル秘印の書かれたフロッピーディスク(FD)を見つけた。

「こういうフロッピーのデータって、ほかの媒体に移しておかないと、読めなくなっちゃいますね」
「最近のパソコンには、フロッピードライブがないからね」

というわけで、ワシが FD を自宅に持ち帰り、CD-R に焼くこととなった。
ウチのメインマシンは2003年製で、ネットでオーダーするときにFDDを追加してあるのだ。
FD で起動できない PC は怖くて使えなかったのである(当時の話。現在は、CD 起動や USB 起動という手が使えるので、起動用 FD なんてものはいちいち作成していない)。

残念なことに40GBあるハードディスクがほぼ一杯、残り1GBを切ってしまっていて、CD-Rを焼くには不安な状態だった。
データをネットワークディスクに待避したり、すでにバックアップ済みの古いデータを削除したりして、4GBを確保。

やれやれ、やっと目的の作業に掛かれる、と FD をセット。
ところが、3枚の FD のうち2枚が読めない。
OSが「初期化しますか?」と聞いてくるので、これは読み取り不能な形式(フォーマット)で初期化されているな、と気付いた。

FDに格納されているのは2006年のデータのはずだが、それ以前に初期化されたの可能性もある。
すると、NEC の PC-9821 とか、その後継機種とか、とにかく古いフォーマットである「1.2MB」なのではないか?

現在、ほぼすべての PC で読み書きできる FD のフォーマットは、720KB か 1.44MB である。
ところが、日本では1980年代から、640KB と 1.2MB のフォーマットが使われてきた。
そのため、国産の一部の PC では、古くからのフォーマットである「1.2MB」を読み書きできるものがある。
いや、FDD そのものが搭載されなくなっているので、「昔は、読み書きできるものがあったのだよ」というほうが正しいだろうか。

たしか、義父からもらったノートPC、LaVie は NEC 製だから、1.2MB FD が読めるのでは? と思ったが読めず。
NEC のサイトのサポート情報のページで、フロッピーディスクコントローラとドライバが、ハードディスクに保存されているが設定されていないことを知る。
手順通りに設定したが、駄目。
Windows XP と相性が悪いのだろうか。

……ということで、現役を引退して物置部屋に突っ込まれていた Windows 98 デスクトップを引っ張り出し、電源を接続して起動。

いや~、遅い遅い。
ネットワークにもつながっていないし、ウィルスチェックもしていないはずなのに、遅い。
Windows 98 ってこんなだったっけ、と思いながら起動を待ち、FD をセット。

……読めた。
すかさず、デスクトップにコピー。
引き出しをひっかき回して空いている FD を探し、1.44MB でフォーマットして、デスクトップからコピー。

Windows XP マシンに戻って、FD の中身をすべてハードディスクにコピーし、CD-R に焼いた。

これで 1.2MB の FD からデータを救出できたが、全部救出できたわけではなかった。
コピーに失敗したファイルがあって、これは壊れているか、アクセス権が設定されているようなので、諦めた。
なんといっても、Excel(拡張子 xls)だけでなく、「wj2」なんていう拡張子のファイルもあるのだ。
知る人ぞ知る、Lotus 1-2-3 のワークシートである。

CD-R に保存しておけば、DVD ドライブや BD ドライブでも読める仕様なので、しばらくの間は安心だ。
しかし、中身のデータファイルそのものが、アプリケーションソフトのバージョンアップや衰退に伴って読めなくなってしまう可能性がある。

こうして、読めなくなることによって事実上「死亡」するデータがある。
生き残っていくデータは、常に使われているデータ、アプリケーションとともに書き換えられ続けるデータだけ、ということになるのだろうか。

なんとなく、生物が持つ DNA のことを思い浮かべた。
絶滅した生物とともに失われた DNA、進化の過程で捨てられた DNA は、どれくらいあるのだろう?
いま、生物多様性が重要視されるのは、失われる DNA、つまり生物のもつデータの中に、すごく重要なものがあるのではないか、ということに、人類がようやく気付いたからなのである。

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2010/12/24

月を見る

今朝、こんと散歩に出かけたら、西の空に月が残っていた。
皆既月食だったのに雨で見られなかった満月から3日、昨晩19時過ぎに昇ってきたときと比べれば少しやせたはずだが、それでもほぼ丸い月である。

昨晩は、夜の散歩の時にも月を見上げた。
21時近かったので、月はオリオン座とともに東の空に昇り、公園の池の水面に小さなかけらを反射させていた。

その月を、10時間後に空の反対側に見たわけである。
地球の自転によって、ワシの位置が移動しただけなのだが。

さて、映画やドラマやアニメを見ていて、変な月だなぁと思うことがある。
夕方なのに、空高く昇っている三日月。
太陽とは逆の面が輝いている半月。
真夜中に昇ってくる満月……。

制作者は、「本物の月」を見たことがないのだろうか?

少なくとも、月を見て、自分の立ち位置を確認したことはないのだろう。
太陽という光源・熱源の周りをめぐるちっぽけな湿った石ころの上に立ち、そのまた周りをめぐる、さらにちっぽけな乾いた小石を見上げている自分を。

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2010/12/10

金星探査機『あかつき』を叩け

金星探査機『あかつき』は、12月7日の減速に失敗、金星周回軌道に乗れなかった。
JAXA のみなさんは、さぞかし、じれったい思いでいることだろう。
『あかつき』のところまで行って、ちょいちょい、と直してやれたら良いのに、と……。

ワシも7日夜、なかなかデータが送られてこないとき、テレビを見ながら「一発叩いてやれば正常に戻るのではないか」などと考えた。
もちろん、昔のテレビやステレオコンポと違って、最近の機器は回路の集積度合いが進んで部品点数が少ないから、叩いてどうこうなるものではないだろうが。
なお、PCを叩いてはいけません。ハードディスクなどの可動部分が損傷します。携帯電話は可動部分が少ないので、落としたくらいでも壊れないけど。
打ち上げの衝撃に耐えた『あかつき』も、叩いたくらいでは壊れまい(カミさんには健気で可哀想だから叩かないで、と言われそうだが)。

それよりも、報道で気になったのは『あかつき』を「衛星」と言っていたニュースキャスターが居たことだ。
「衛星」とは、自然・人工を問わず、惑星の周りを公転する天体のことである。

金星周回軌道への投入に成功し、金星の周りを回るようになっていたら、探査機『あかつき』は「衛星」となっていた。
しかし、金星周回軌道に乗れなかったので、「衛星」にはなれなかったのである。
もちろん、地球から金星に向かっている間も、「衛星」ではなかった。

では何なのか?

答えは、「人工惑星」である。
自然の惑星については大きさや形状に定義があって、冥王星が惑星扱いされなくなったことは記憶に新しい。
「人工惑星」は、惑星の周りではなく、太陽の周りを公転する人工の天体である。
ちなみに、衛星も惑星も恒星も、銀河も星間ガスもブラックホールも、彗星もその塵も、スペースシャトルも宇宙ステーションも惑星探査機も捨てられた燃料タンクも、宇宙空間にある物体はすべて「天体」である。

『あかつき』はいま、人工惑星となって金星の公転軌道近くを飛んでいる。
あと6年たったら、『あかつき』の公転軌道は金星の公転軌道と交差する。
そのときふたたび、『あかつき』は金星の衛星になるべく、減速を試みることになるだろう。

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2010/12/06

今年は有給休暇の消化率が高い

自治会の用事やら病院通いやらで、月曜や金曜に休まざるを得ない場合が多い。
そのため、有給休暇をたくさんとっている。
例年、年間20日の有給休暇を消化しきれず次年度に繰り越しているのだが、今年は繰り越し分が少ないかも……。

それはさておき、病院からの帰り道、空を見上げると何本もの飛行機雲が。
上空は風が強いのか、飛行機雲は横に薄く広がって行った。

P20101206s

夕焼け時の飛行機雲といえば、先月面白い状態の飛行機雲を見た。
2本の飛行機雲が直交していて、一方が交点で途切れているので、T字型になっていたのだ。

P20101107s

まぁ、飛行機雲っていうのはジェット機の排気のチリを核に氷粒や水滴ができたものだから、ぼーっと見上げてキレイだなぁ、なんて思っていて良いものかどうか疑問があったりするのだが。

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