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2010/10/05

証拠FD改ざんの謎

証拠FD改竄かいざん事件、新聞などの報道から考えて、どうにもわからないことがある。
というか、とっても胡散うさん臭い。

一般企業だったら考えられないようなことばかりだ。
2004年にFD(フロッピーディスク)にデータを保存しているというのも不思議だったりするが(そろそろFDドライブのないPCが出回ってくるころだ)、まぁ、役所の規則は古臭いし、機械も古いものを大事に使っていたりするから、案外FDが有力なリムーバブルメディアだったのかもしれない。
古い機械やメディアを使っていても、業務遂行の効率が落ちなければ良いのだけどね。

さて、胡散臭いことその1。
大切な証拠品のFDを受け取ったら、PCにセットする前にやるべきことがあるはずだ。
それをやっていないのが胡散臭い。
これは、出版社の社員が著者からFDを受け取ったときの心得と同じである。
このFDの中のデータだけが唯一のモノ、この世に一つしかない重要なモノだとしたら、まずやるべきことは、何か?

ライトプロテクト・ノッチを動かして、書き込み禁止にする。

書込み禁止にしておけば、「うっかり」データを削除したり、日付を書き換えてしまったりするというミスを防げる。

それから次にすべきことは何か?

まずは、FDのデータをPCのHD(ハードディスク)にコピーにする(ローカルPCへのコピーがセキュリティポリシーで禁止されていなければ)。
ここでFDを取り出して、大切に保管する(できれば耐磁処理のされた耐火金庫に)。

次いで、PCのHDのデータを、ファイルサーバにコピーする。
ファイルサーバにコピーしておけば、日次でバックアップするのでディスクがクラッシュしても安心だ。

それに、セキュリティや情報漏洩ろうえいに気を使う企業なら、ファイルサーバへのアクセスや、FDやUSBなどのリムーバブルメディアへの書き出しのログをとる。
誰がいつ、どのファイルにアクセスしたか、情報を改変したか、外部へ持ち出したか、その記録を録っておいて、何か不都合が起こったときに調査できるようにする。
それだけでなく、ログをとることは不正の抑止力になるのだ。

さてさて、こうしてデータを二重に安全に保管しておいて、データをいじる作業はローカルPCのHDで行う。
うっかりデータを壊してしまったら、大変だからね。
決して、FDのデータをUSBメモリにコピーして、FDをセットしたままUSBメモリのデータをいじる、なんてことは、怖くってできない。

……ということで、うっかり原本をいじってしまった、なんてことはとっても信用しづらい。

それに、よく考えると、というか考える前に思い付いたのだけれど、日付のデータをいじるときには、まず、PCの時計を変えておくものだ。
そうしないと最終アクセス日付が「新しい」ものになってしまうからね。

……ということで、不正なことをしたんだとしても、初歩的なことができていない。

まぁ、シナリオどおりに事実を捻じ曲げようなんて非科学的なことをする輩は、どんなに頭が良くっても頭の使い方を誤っている馬鹿者だ(なんてことをワシなんぞに言われちまうんだぜ)。
いったいどっちを向いて(誰のために)仕事をしているのだか。

しかし、司法に携わる人たちは善意の人のほうが多くって、この異常な状態を正常に戻そうと努力してくれている……と信じたいもんである。

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