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2010/10/16

ユニクロCMのフクロウが変だ

ユニクロのウルトラライトダウンジャケットのCMの最後に、フクロウが飛び立つスローモーション映像が入る。
そのフクロウ、じつはものすごく変である。
現実にはあり得ない「足」をしているのだ。

スズメとかカラスとかハトとか、とにかく身近にいる鳥の足を見てみよう。
止まり木に止まっているとき、あるいは地上を歩いているとき、指は前に3本、後ろに1本、となっている。

Bird_foot_3_1

枝や指に止まっているところを見ると(カラスやハトには指に止まれないが)、後ろの1本がヒトの親指に相当し、対向する3本とで枝や指を握っていることがわかる。

ユニクロのフクロウの足の指も、前に3本、後ろに1本……だから、変なのだ。
フクロウの足の指は、前に2本、後ろに2本である。
本当かどうか、ハリー・ポッターの映画のヘドウィグで確認してみてはいかが?

Bird_foot_2_2

じつは、足の指が2本ずつ対向していてX形に見えるのは、フクロウ科(フクロウとミミズク)だけではない。
キツツキ科、カッコウ科(カッコウ、ホトトギスなど)の鳥の足の指も、2本ずつ対向している。

キツツキの場合、X形に踏ん張れるほうが、木の幹に垂直に取り付いて移動するには便利そうだ。
フクロウの場合は、ネズミのような小さな獲物を捕らえて逃がさないようにするのに都合が良いのだろうか。
ワシタカの類はみな、3本と1本が対向する形だから、X形のほうが超便利……というわけではないと思うが。

……では、カッコウの足の指は、どんな適応なのだろうか?

うーむ、わからん。
現在の形態について、無理に適応的な説明を考えないほうが良いのかも。
進化の過程のどこかで「2本ずつ対向」の祖先が生き残り、そのままモデルチェンジしなかった、なんてことだったのかもね。

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