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2010/09/22

「iPadの欠点」再考

前回「iPadの欠点」を書いたとき、「自分がiPadを欲しいかどうか」「iPadを買わないと結論したとすると、どこが気に入らないのか」という前提で、借りてきたiPadをいじってみた。

iPad を返却してから思い返すと、少々不当かもな、と思える点もあった。
例えば、借り物であるから電子メールは使わなかったし、App Store での買い物もしなかった。

また、どうしてもパーソナルコンピュータ(Windows PC だけでなく、Macintosh を含めてここでは PC と表記する)との比較になってしまう。
iPad は PC というより、カメラと電話のない大きな iPhone、カメラのない大きな iPod Touch なのだろう(ワシは iPhone ユーザーでも iPod ユーザーでもないので、外していたらゴメンナサイ)。

あるいは、大きめの PDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)と言ったほうが、ワシの世代にはしっくり来るかも。

つまり、iPad 単体で PC と置き替わるものではない、ということだ。
前回書いたファイル管理も、iTunes アプリケーションを使って、PC と同期させて行う。
バックアップについても、PC に接続して PC 側で行うことが前提である(Apple のサイトの FAQ にそう書いてある)。

それなのに、「iPad を買えば PC は不要となるか」という視点で評価しては、不当なことになる。
かつて Palm Pad という PDA を使ったことがあるが、Palm Pad を買って不要になったのは手帳であり、PC ではなかった(現在、手帳の代わりになっているのは pomera と携帯電話である)。

もちろん、「何かと置き換える」という発想ではなく、「新しい価値を創造するモノ」「新しい楽しみをもたらすモノ」としての捉え方も重要である。
重要ではあるが、それは手にしてから、見いだすことのように思う。
道具とは、欲しいから、必要だから手に入れて、使っているうちに新しい使い道や楽しみを生み出すものだからだ。

さて、ではワシは iPad が欲しいか? と再度自分に問いかけてみる。
結果は、「いまはまだいいや」。

おもしろいオモチャではあるが、オモチャとしては高いし、持ち歩く道具としては重い。
ブックリーダーとしてみても、木陰での読書には向かない(重い、見づらい)。

もう少し小さくて、ハードウェアキーボードが付いたモノが欲しいなぁ、などと考えて、次の世代の iPad、あるいは他社の携帯情報端末の登場を待っても良いかな、という気分になってしまうのである。

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