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2010/07/24

町内会の行事に苦労する科学的な理由

昨年から、町内会の役員をやっている。
地域に根ざした暮らしをする以上、やりたくなくてもやらねばならないこともある。

しかしなかなか、思うように進まない。
会社のプロジェクトを進めるほうが楽だなぁ、と思うこともある。
予算規模は10倍から100倍ほど違うのだが、会社のほうが気楽ですらある。

まぁ、町内会においてはワシは新参者なので、新入社員同様、要領が把握できずに苦労するということもあるだろう。
それに、会社の会議では1回発言すれば、だいたいみんな理解するが(理解できなければ質問されるが)、自治会では「聞いていませんでした」状態の場合も多々あり、何度も発言しないと「通らない」こともある。

だがそれ以上に、科学的な理由があるのではないかと思った。

一つは、パーキンソンの凡俗法則が適用されることだ。
些細な事物に対して、組織は不釣合いなほど重点を置くのだ。
「どっちだっていいじゃん」と思えるようなことに、議論が白熱する、というか話がはずむ、というか。

もう一つは、環世界に由来するものだ。
環世界について、詳しくはユクスキュルの『生物から見た世界』を読んで欲しいのだが、要するに生物の種や個体によって、認識している世界は異なるということだ。
世界は客観的に存在しているのではなく、その個体が主体的にとらえているモノだけが世界を構成するのだ。

……というわけで、普段の仕事や考えていることが異なる人々は、その人それぞれの環世界を持っていて、その環世界にマッチした行動をとろうとする。
同じ会社の社員ならば、仕事の内容や考えていることが近いので、環世界の重複も大きいから、「話が通じやすい」のかも。

いや、待てよ。
同じ会社の社員であっても、業務が異なると話が通じにくい。
むしろ、同業他社の社員のほうが通じやすかったりする。

それに、多数の部署がからむプロジェクトだと、パーキンソンの凡俗法則も作用する。
データベースのテーブル設計の話なんかは、情報システム課員(および元情報システム課員)とソフトウェア開発会社の間だけで進んで、多くのプロジェクトメンバーは沈黙している。
ところが、Webアプリケーションのインターフェースをドロップダウンリストボックスにするかラジオボタンにするかという話になると、議論が白熱する。

まぁ、みんな生き物だから仕方ないか。

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