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2009/11/06

カエルの死

夜の散歩中に聞く虫の声も細り、数が減った。
つい最近までカエルの声と虫の声が競うようだった気がするが、カエルの声が聞こえなくなってからひと月半ほど経っているはずだ。

ところが、このところ路上でカエル(アマガエルやツチガエル)の死体を見かける。
水が抜かれ、コンバインが撒き散らした稲わらだらけの田んぼから、冬眠場所へと移動中に車に踏まれたのだろうか。
なかには、まったく無傷の死体もあり、ひょっとしたら凍死なのかなぁ、と思った。

凍死といっても、文字通り凍って死んだのではない。
活動に必要な熱量を生産することができず、眠るように死んでしまうことだ。
冬山でもないのに、登山者が遭難死することがある。
低体温症、疲労凍死と呼ばれる現象である。

カエルは変温動物だが、活動可能な体温の範囲というものがある。
移動中に活動不能な状態まで体温が下がり、かといって冬眠の準備もできていないので死んでしまう……ということがあるのだろうか。

そんなカエルの死体を踏まないように歩いていると、こんは田んぼに入り、イネの切株の間を元気に走り回る。
ワシは迫り来る冬とか外痔核にやられて洗浄機能付便座のないところには行けなくなってしまったこととかを考えて悲しい気分になっているというのに、こんはイノコズチ(ひっつき虫)の藪に頭を突っ込んだりする。

……そんな元気なこんの能天気さが救いかもしれない。

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