« 里山に響くイソヒヨドリの声 | トップページ | 天気予報と傘 »

2008/06/19

ナメクジウオと進化

今朝の朝日新聞に、脊椎動物の祖先はナメクジウオであることが確実となった、という記事が載っていた。
これまでは、ナメクジウオと脊椎動物は、現在のホヤのような共通の祖先から分かれたと思われていたのだ。
しかし、遺伝情報の解析結果明らかになったことは、逆に、ナメクジウオ(の祖先)から、脊椎動物とホヤが分かれた、ということだった。

ナメクジウオには、そしてオタマジャクシのような形をしたホヤの幼生にも、脊索という背骨のような器官がある。
触ってみたことはないが、骨のように硬くないらしい。
もちろん、(祖先が共通なのだから)われわれ脊椎動物も発生の過程で背骨にあたる部分に脊索を持つ。
生まれてくるまでの間に、背骨(脊椎)に置き換わってしまうのだが。

さて、ここで、「脊椎を持つ動物は脊索しかない動物よりも進化している」などという言い方をすると間違っている。
非常によく間違えて用いられるが、生物学的な進化には、「良い」「優れている」という意味は微塵もない。
その証拠に、ナメクジウオもホヤも、元気に生活しているではないか。

進化は単に、経済的だったり(洞窟の魚の目が退化するように)、繁殖に有利だったり(クジャクのオスの羽のように)するから起こる「変化」に過ぎないのだ。

ねぇ、みんな、「進化」を「進歩」と混同するのはやめようよ。

|

« 里山に響くイソヒヨドリの声 | トップページ | 天気予報と傘 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ナメクジウオと進化:

« 里山に響くイソヒヨドリの声 | トップページ | 天気予報と傘 »