飛ぶ夢
飛ぶ夢を見た。
どういうわけか、ワシの見る「飛ぶ夢」は、どちらかというと「跳ぶ夢」ばかりだった。
つまり、飛ぶというより、地上すれすれを跳躍するというか滑空するというか、とにかく、空高く舞うわけではないのだ。
とくに山道を駆け下る夢は爽快で、一歩ごとに数十メートル進み、片足でトンと大地を蹴ってはまた草や岩をかすめて飛んで行く。
感覚的にものすごくリアルなのだが、それはスキー場のリフトから足元を見たときや、実際に山道を駆け下るときの実際の感覚の延長(誇張?)だからだろうか。
ところが昨夜は、「跳ぶ夢」ではなく「飛ぶ夢」を見た。
と言っても、ピーターパンやスーパーマンのように両手を広げたり伸ばしたりして舞い上がったのではない。
風船というか、ヨガボールくらいの大きさの気球にぶら下がって、風に乗ったのだった。
足元は岩場や疎林のある草原で、じつに気持ちが良かった。
それにしても、完全にファンタジーな夢ではなく、物理的な無理の小さい夢なのは、なぜだろう?
夢によく出てくる「光景」というか「アイテム」というか、決まったものがいくつかある。
あんまり書きたくないのだが、トイレである。
だいたいにおいて、あまりキレイではない。
壁もガラス張りだったりする。
水浸しのこともあった。
旅館の2階のトイレに入ったら、和式便器の下は1階の廊下だったこともあった。
歩くと揺れる、風が吹くと揺れる、床がベニヤ張りのような木の上のトイレもあった。
たいがい、小用を足そうとしてあきらめることが多い。
しかしときには、仕方なく用を足して目が覚めることもある。
もちろん、寝小便などしていないが、膀胱が満タンなので起き上がり、「現実の」トイレへ行くのだった。
こんなふうに夢の話をあまり書くと、深層心理の分析をされそうで、怖いなぁ。
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