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2007/06/01

類人猿の文化

1日に論文1編くらいのペースで、『社会性と知能の進化―チンパンジーからハダカデバネズミまで』を読んでいる。

いま、オランウータンやチンパンジーの文化の話を読んでいるのだが、ゲノムからしてヒトとあまり違いが無いだけあって、類人猿の行動は面白いねぇ。
食物となる同じ植物があっても、特定地域のグループだけがそれを食べ、他のグループは食べない、という記述がある。
いわば「食文化」だが、その違いの原因が「とげだらけの果実から種子を掻き出す道具」の使用の有無であったりするのだ。

(以上の内容に手を加えて科学的逍遙の「社会性と知能の進化」に掲載した。)

しかしまぁ、オランウータンの棲むスマトラ島の熱帯雨林にしろチンパンジーの棲む西アフリカの森林にしろ、類人猿にとって快適な環境は、研究者にとっては苛酷だよねぇ。
野生動物を観察しているとき、辛いことはいろいろある。

日本でも、夏の亜高山帯ではブヨに悩まされる。
野生動物が居るところには、カやアブ、ダニやヒルといった吸血性の虫も多い(ダニもヒルも昆虫ではないけど、まぁ「虫」と言ってしまえ)。

寒ければ手が凍えて野帳(フィールドノート)が書けないし、暑ければしたたる汗が文字をにじませる。
雨が降れば紙が湿って鉛筆が食い込む。

そして一番辛いのは眠気だ。
多くの野生動物は薄明薄暮にさかんに活動し、日中は休んでいる。
ときおり採食や求愛、攻撃などの面白い行動が見られることもあるが、大体は寝ている。
フィールドスコープの向こうで寝ているニホンカモシカやシカを見ているうちに意識を失い、気が付くと視野には何も居ない、なんてこともあるのだった。

(以上の内容に手を加えて、科学的逍遙の「野生動物を観察する」に掲載した。)

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