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2006/12/15

ヤな宣伝文句

以前、「携帯電話の進化と退化について考える」という記事を書いた。
それは、「商品は「進化」する」にも書いたとおり、市場での生存競争の結果、環境にマッチしたものが「選択」して生き残り、その「意伝子(ミーム)」を受け継いだ商品が生まれる様が、生物の進化と同様の現象だからだ。

しかし、最近の宣伝文句を見ていると、やっぱり進化についはサッパリ理解していないな、と思わせるものが多い。
次のような宣伝文句を見たら、そのコピーを考えた人はアタマが悪いか、あるいは消費者を馬鹿にしていると思ったほうがよい。

「進化形」
「より進化した」
「最終進化」
「進化を遂げた」

……繰り返しになるが、進化とは、環境との相互作用によって起こる現象である。
環境が変化する限り、「最終」もなければ、「遂げる」こともできない。

単に、
「進歩した」
「より優れた」
「現時点では最高性能」
「これ以上のものは他社では作れまい」
ということだったら、そう書けば良いのである。

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