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2006/08/28

庭の草刈りをして空を見上げた。

夏草の勢いはすごい。

姫高麗芝を圧倒する勢いでメヒシバやエノコログサやツユクサやコブナグサが伸びて、みっともない状態になったので刈ることにした。 さほど広い庭でもないのに、電動バリカンを使って3時間ほどかかった。 こんに邪魔をされたり*1、途中で格闘したり*2、アイスコーヒーを飲んで一服したりしたので、時間がかかったのだ。

途中、ふと気付いたらこんの姿が見えない。 ミョウガかローズマリーの茂みにでもいるのだろうと思ったが、いない。 さてはネットを破って外へ出たか、と家族総出で探そうと思ったら、カミさんが見つけた。 ウッドデッキの下にもぐっていたのだ。

以前、ウッドデッキの下にネコがもぐって困ったので、出入りできそうなところには、プラスチック製のスパイク(巨大な人工芝のようなもの)を置いてある。 こんはそのスパイクが痛くて、出て来られなくなったようなのだ(スパイクの上に草が茂ったところから入ったようだ)。 仕方がないので、スパイクの一部を外して、こんを引っ張り出した。

そんな騒ぎはあったものの、どうにか草刈り(兼芝刈り)を終え、カツラの木の下に寝転んで空を見上げた。 ……うす曇りの空だったが。 こんも傍かたわらの芝の上に寝転んで、上空を通過するキジバトやヒヨドリを見上げていた。

さて、空を見上げていて思い出したのは、ちょっと話題になったものの急速にニュースのネタではなくなってしまった冥王星について……。 どこぞのニュース番組のコメンテーターが、こんなことを言っていた。

「冥王星が惑星かどうかということが、どうしてこんなに話題になるのか。 遠く離れた星のことなんて、日常生活とまったく関係がないのに」

……なんという了見の狭さであろうか。

空を見上げ、天を満たす星ぼしに思いをめぐらせ、その動きに法則を見出そうとする生物は、今のところ地球上にはヒトしかいない*3。 権力闘争とか音声信号(言葉)を使った応酬とかいったことは、他の動物でもやっていることだが、星をめぐる夢を見て、星へいたる船を作れるのは、ヒトだけだ。

空にあるあまたの天体にはいったいどんなものがあるのか、といったことを考えることは、とても人間的なことであり、それゆえ重要なことだと思うのである。

また、何をもって惑星とするかを改めて検討する必要があったのは、天体に関する知識が増えたからである。 天体に関する知識を増やすことで、ヒトは天体と運命とをいたずらに結び付けて怯おびえるような状況から脱却できた。 占星術のような、訳の判らない権威からの脱却は、民主的な社会を築く上でも重要なことだと思うのだが、どうだろう? 

(注)

*1 バリカンを使っている前を横切ったり虫を取ろうとしたりするので、危なくて仕方がない。

*2 長袖シャツを着て手袋をしたら、噛み付いてよいと思っているらしい。

*3 イルカやクジラが何を考えているか知りたいところではあるが。

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2006/08/25

惑星って何だ

昨日の日誌を一部訂正。 水星~海王星の8個を classical planet とする、と書いたが、ただの惑星(planet)のままらしい。 classical planet という呼び名は、冥王星を惑星の仲間に留めるために提唱されたものだそうだ。

さて、その惑星の定義だが、国立天文台 アストロ・トピックス (233)(速報)太陽系の惑星の定義確定によると次のようになる。

  • 太陽の周りを回っている
  • 十分大きな質量を持つので、ほぼ球形である
  • その軌道の近くでは他の天体を掃き散らしてしまいそれだけが際だって目立つ

この中の「他の天体を掃き散らす」って意味、判るかなぁ?

惑星軌道上の惑星付近の小さな天体は、惑星の重力に引き寄せられて落ちる(流星や隕石になる)か、(じゅうぶんな運動量があれば)軌道から弾き飛ばされる(やがて他の惑星か太陽に落ちる)。 落ちる速さと運動量がつりあえば、惑星の周りを回って衛星となる。 かくして、惑星軌道上には、一つの目立つ天体(惑星)と、その周りを回る一つまたは複数の天体(衛星)のほか、めぼしい天体はなくなってしまうのだ。

ついでに、矮惑星(dwarf planet)の定義も書いておこう。

  • 太陽の周りを回っている
  • 十分大きな質量を持つので、ほぼ球状である
  • その軌道の近くで他の天体を掃き散らしていない
  • 衛星でない

冥王星には他の天体を蹴散らすほどの迫力がない、ということかぁ。

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2006/08/24

さよならプルートゥ

国際天文学連合(IAU)の総会での採決の結果、冥王星は惑星ではない、ということになった。 正確に言うと、「水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星」の8個の天体を正式な惑星(classical planet)とし、冥王星・カロンその他の天体は矮惑星(dwarf planet)とする、ということらしい(アストロアーツなどによる)。

「さよならプルートゥ」 ……と言っても、冥王星がなくなるわけではない。 「惑星とは何か」という定義が変わり、冥王星がその定義に当てはまらなくなってしまった、というだけのことだ。 まぁ、どこかで線引きしなくてはならないとき、その線の引き方は時によって変わるものだ、とも言える。

新しい知見によって定義が変わる、仮説が見直される、ということは、科学では当たり前のことだ(というか、仮説を立てては検証して見直していくことが、科学的方法なのである)。 「神聖なる本に『冥王星は太陽系9番目の惑星である』と書いてあるから、誰が何と言おうが冥王星は惑星だ」 なんて言い張るのはカルトである。

さて、とりあえず冥王星は惑星ではないことになったが、いつかまた覆くつがえって惑星に戻るかも知れない。 何しろまだ冥王星の近傍には探査機が到達していないし、冥王星の組成も明らかではないのだから。 ひょっとしたら、冥王星は今はなき第5惑星「ミネルヴァ」の残骸だった、なんてことになるかも知れないのだ……って、これはホーガンのSF、「ガニメアン」シリーズの中の話だけどね。

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2006/08/23

冥王星は惑星ではなくなってしまうのか

国際天文学連合で提案されていた、太陽系の惑星の新しい定義(2006年8月16日の記事参照)が却下されそうだ。 それどころか、冥王星は惑星ではなくなってしまうらしい。 まぁ、太陽系第9惑星「冥王星」は、以前から惑星の仲間にしてしまってよいのかと疑問視されていたのだ。 なにしろ、地球の月より小さい。 それに他の太陽系の惑星とは軌道面が異なっている上、太陽に近づいたときには海王星の軌道よりも内側に入ってしまうのである。 つまり、太陽からの平均距離で言えば

「水金地火木土天海冥」

の順になるが、冥王星が最も太陽に近づいているときには、

「水金地火木土天冥海」

となるのである。 というか、1979年から1999年まで、海王星が太陽系で最も外側の惑星だったのである。

こんなふうな軌道をたどるので、冥王星は他の惑星と同じ時期に生まれたのではなく、あとから太陽の引力にとらわれた天体ではないか、という仮説もある。 1978年に衛星(というか二重惑星の相棒?)カロンが発見されると、冥王星の地位はますます危うくなった。

そこで、冥王星を惑星の地位にとどめるために、定義を変えて、カロンもセレスも2003UB313も惑星にしてしまえ!  という意見が出されたのだろう(冥王星の発見者トンボーの母国アメリカ合衆国の希望、という説があるらしい)。

結局、「惑星とは何か」という定義、つまり「惑星」と「惑星でない天体」の線引きも、ある程度は人為的なものにならざるを得ないのだねぇ。

さてさて、太陽系の惑星が

「水金地火木土天海」

の8個で決まりだとすると、中学校の教科書も、占星術も、『セーラームーン』も、なかなか困ったことになっちゃうねぇ。

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2006/08/20

UPSのバッテリ膨張に苦労させられた。

先日、会社のサーバのUPS(無停電電源装置)のバッテリ交換の際、とても苦労した( ワシは社内ではUPSのバッテリ交換経験については一二を争う技術者なのである*1)。 それが1回ならまぁ許せるのだけれど、1ヶ月の間に3回も続くと、ちょっとうんざりする。 もちろん、一つのUPSが連続しておかしくなったのではなく、複数の部署にあるUPSのバッテリが次々と駄目になったのである。 ……サーバの数が多すぎるのかもねぇ。

普通、APC製のUPSのバッテリ交換はとても簡単である。

  1. バッテリが劣化し、UPS前面パネルのバッテリ交換LEDが点り、警告音が鳴る*2。
  2. 交換用バッテリが到着。
  3. 普通は通電したままで交換できるので、プラスドライバを持って、業務時間中にユーザ部署に向かう。
  4. 床に置かれている場合が多いので、床に座り込んでまわりの段ボール箱などを除け、作業スペースを確保する。
  5. 前面のパネル(フロントカバー)を外す。 たいてい床に引っかかるので、UPSの手前側をちょいと持ち上げてやると、容易に外れる。
  6. 外したパネルには状態表示LEDや電源/テストボタンがあるので、本体からフラットケーブルが延びている。 だから、本体の上に載せるなどして避けておく必要がある。 ワシの場合、いっしょに出向いた助手に持っていてもらう。
  7. 金属製のバッテリドアが2本のネジで留められているので、プラスドライバ(マイナスドライバやコインでもOK)で外す。
  8. バッテリドアを手前に倒す。
  9. バッテリの下にプラスチックのシート(タブ)が付いているので、それを持ってバッテリを引っ張り出す。 このバッテリは自動車で使っていると同様の鉛蓄電池なので、とにかく重い。 半端な姿勢で持つと腰をやられるので注意が必要だ。
  10. バッテリの端子には、赤と黒の2本のケーブルがつながっているので、これを外す。
  11. 新しいバッテリを梱包から取り出し、代わりに古いバッテリを入れる。
  12. 新しいバッテリをバッテリドアの上に置き、ケーブルをつなぐ。 もちろんここでプラスとマイナスを間違えてしまうと大変だが、コネクタの形状が違うので間違えることはない。 また、コネクタをつなぐ瞬間、火花が飛ぶことがあるが、バッテリとUPS本体のコンデンサか何かとの間に電位差があるだけの話だから、気にしない。
  13. 新しいバッテリを押し込み、バッテリドアを閉じて、2本のネジを閉める。
  14. UPS本体の手前側を少し持ち上げ、前面パネルの下の溝と本体の出っ張りを合わせてから、前面パネルを閉じる。
  15. 電源ON/Test ボタンを押して、正常稼動を確認する。
  16. 古いバッテリを返送する。

……これだけである。簡単でしょ?

……ところが、ここ3回連続で、バッテリが膨張してUPSから出てこなくなる、という目にあっている。 サービスサポートを要請しちゃえばよいのかも知れないが、UPSをもう1台買えるくらいのサポート代がかかるのではないかと思って、つい何とかしてしまうのである*3。

上記の交換手順の何番目かに、バッテリ下部のタブを持って引き出す、と書いたが、そのとき、タブが引きちぎれてしまうのである。 タブが経年劣化していることもあるが、原因はバッテリが膨張して、UPS本体内部の金属の骨組みに引っかかってしまったことだった。

しょうがないので、3件とも、UPSのカバーを外して基盤や骨組みを固定しているネジを緩め、バッテリの後ろにドライバを突っ込んで押し、なんとか引っ張り出すことに成功した。 その間、約30分から1時間。 もちろん、電源ケーブルを抜いてからでないと怖くて作業できないので、サーバの電源は落とさなくてはならない。 つまり、ユーザ部署の了承を得て、ユーザ部署がサーバを使わない時間帯に作業するのである。 ……というわけで、昼休みに作業する羽目になることもあるが、まぁ、情報システム部門というのはそういうところだ。

UPSのカバーを外すなどという、普通はやらない(というか、やってはいけない?)作業をしていると、いろいろ気付くことがある。

「ありゃ、このタッピングビス、斜めにささっているじゃん」

「コネクタのハンダ付けがいいかげんで、外れちゃったじゃん」

……等々。

「スペースシャトルが墜ちるのも仕方ないかなぁ」

「バッテリが膨張してもとにかく取り出せるように、UPS内部を設計できないもんかなぁ」

……なんて毒づきたくなることもある。

バッテリが膨張するのって、中で水素ガスが溜まっているのだろうから、運が悪いと爆発する事だってあるかも知れないしねぇ。

さて、APCのバッテリの定期交換についてによると、5~25℃で 2.5年、30℃で 1.7年とのことである。 そういえば、バッテリ交換に苦労した UPS は、すべて空調の効いたマシン室ではなく、ホコリの多いオフィスにあったものだ。

とはいえ、いちいちすべてのサーバのUPSについて、何年何月に導入(または交換)されたものだから、次の交換時期は○月○日にしよう、などという計画を立てることは、事実上不可能だ。 それだからバッテリ交換LEDが付いているのだと思うが、バッテリ交換LEDが点灯したときにすでにバッテリが膨張しているとしたら、手遅れということだ。 いや、以前はもっと楽に(上述の手順どおりに)交換できていたのだから、バッテリ交換LEDが点灯するタイミングは、手遅れではないはずだ。

……そういやバッテリを発注してから届くまで1~2ヶ月かかることがあるような話も聞いたなぁ。 バッテリ交換LEDが点灯してから、実際に交換するまでの待ち時間が長すぎることが、ワシが苦労する原因になっているのだろうか?

(注)

*1 なに、場数を踏んでいるだけのことだ。Smart-UPS 1400 のバッテリを小脇に抱えて三階まで階段を駆け上がり、ぎっくり腰が再発して後悔したこともある。

*2 ここでサポート要請の電話が入るので、交換用のバッテリを発注する。

*3 こういう気概を評価して、ボーナスもらえないかなぁ。

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2006/08/16

太陽系の惑星が12個になるかも

国際天文学連合で太陽系の惑星の新しい定義が提案されたそうだ。 その定義とは、次の条件を満たすものである。

天体が自ら球状の形を維持できる重力を持つ*1
太陽のような構成を周回している天体で、恒星や、惑星の衛星ではない

ということで、これまでの9個から3個増えるわけだ。 これまでの9個を太陽に近いほうから並べると……

水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星

……これを縮めて「すいきんちかもくどってんかいめい」っていうのは、覚えやすかったんだけどねぇ。 もし12個になったら、高校入試の問題も変えなくっちゃだね。

あ! そうだ! 太陽系マルチメディア探検サイト「ザ・ナイン・プラネッツ(The Nine Planets)」も困ったことになっちゃうね。

それはさておき、追加される(かもしれない)天体は、次の3個である。

セレス*2(小惑星:直径約950km)
カロン(冥王星の衛星:直径約1200km)
2003UB313(冥王星の外側の、いわゆる第10惑星:直径約2400km)

おや、衛星は含めないはずなのに、なぜカロンが? と思ったら、冥王星とカロンは二重惑星ということになるらしい。 地球と月は二重惑星ではないのだろうか*3。

う~ん、太陽に近いほうから並べると、こうなっちゃうね。

水星・金星・地球・火星・セレス・木星・土星・天王星・海王星・冥王星・カロン・2003UB313

むぅ。冥王星とカロンの順序が微妙だ。太陽からの平均距離は同じはずだよね。 それに、2003UB313じゃわかりにくいから「X」と呼ぼうか。発見されたとき、「太陽系10番目の惑星」と注目されたのだから(Xはローマ数字の10である)。

う~むむむ。これを縮めると 「すいきんちかせもくどってんかいめいかろX

……覚えにくそうだねぇ。

(注)

*1 質量が月の1/150、直径は月の1/4の約800km

*2 ケレス。ローマ神話の豊穣の神。ギリシア神話のデメテル。ちなみに、ムスメたちが小さいときに一緒に見ていたアニメ『魔法騎士レイアース』で、巨大な人型ロボットが野太い声で「我が名はセレス」と宣言したときには、思わず噴き出しそうになった。セレスって、女神だよね?

*3 地球と月の場合、共通重心が地球の中にあるので、二重惑星ではない、という意見が大勢らしい

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2006/08/15

終戦記念日に思うこと

今日は終戦記念日であったが、国際的には対日戦勝記念日であったり、植民地解放記念日だったりする。 歴史というものは多面的なものなのだ。

このサイトではあまり政治的なことは書かないつもりだが、どうも科学的には不可解なことが多い。

  • 国際問題の火種になるような事柄を「心の問題」と言うのは大層なゴマカシではないのか、とか(自分の心の問題なら、税金使うなよな!)。
  • 小選挙区比例代表制により選出された国会議員で構成された国会における「多数決」は、はたして民意を「正当に」反映しうるのだろうか、とか。
  • 東京で生まれ育った二世・三世議員が、親から世襲した選挙区を「地元」と言ったりするのは変じゃないか、とか。

皆さん、くれぐれも騙だまされて自分の命を失ったり、子供を戦場に送るようなことのないよう、科学的思考力を養いましょう!

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2006/08/14

2006年8月3日以降の日誌は……

2006年8月3日以降の日誌は、PukiWiki版 科学的逍遙に記すことにした。
理由はいろいろあるのだが、一番大きな理由は「ひとつのサイト内で完結させたい」ということである。

……というわけで、今後このブログを続けるかどうかは未定だが、とりあえずココログへの投稿が止まっていても、PukiWiki版 科学的逍遙のほうをご覧いただけば、まだワシが生きていることがお判りいただけると思う。

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散歩中の発見

毎日朝晩、こんと散歩しているだけでも、いろいろな発見がある。

朝、こんは庭か、あるいは散歩の途上の畑の脇の草むらでオシッコをする。 庭でオシッコをしたとき、そのままにしておくと、芝が枯れてしまう。 オシッコは高濃度の有機窒素化合物の水溶液、つまり濃い肥料だから、その浸透圧のせいで芝が土の中の水分を吸収できなくなってしまうのだ。 だから、こんが庭でオシッコをしたら、そこに水をまいて薄めるようにしている。

一方、畑の脇の草むらでもしょっちゅうオシッコをしているのだが、そこの草は枯れることがない。こんだけじゃなくて他のウチのイヌもオシッコをするところなのにね。

……ということでよく見たところ、オヒシバ、エノコログサ、イヌビエ、カヤツリグサ類などであった。つまり、畑などで猛威を振るう雑草なのだ。 雑草は畑の作物同様、土の中の肥料分が多ければそれだけよく茂るように進化した植物なのだから、まぁ多少のイヌのオシッコでは枯れるはずもないのであった。

このところ毎夜、こんはいつもの散歩コースにある家のクルマの下を必ず覗いていく。 先週の中ごろ、そのクルマの下にネコが居て、にらみ合ったことを覚えているのだ。 先日、一ヶ月ぶりくらいに通った駐車場でも、以前ネコを追いかけたことを覚えていて、クルマの下を探し回る。 イヌはけっこうな記憶力を持っている。 その記憶力が災いするのかなぁ。 昼間の公園でビビッてしまうことだけは、何とかしてほしいものだ。

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2006/08/13

超近距離ドライブ

夕方、こんをクルマに載せて近所の公園に行った。 近所も近所、毎晩、歩いて行っている公園である。 なにしろこんはクルマに弱いので、ちょっとした時間であってもクルマに載せて、慣らしておこうと思ったからだ。 クルマに慣れてもらわないと、キャンプなどの遠出ができないので、大変困るからだ。

半年くらい前からペットセーフティーハーネス PHD-Mを使って、シートベルトで固定する方法を試していたのだが、どうも座席の上だと安定せず、ぐらぐらするので気持ち悪くなってしまうようだった。 先日ペットドライブボックス PDX-50という、座席の上に置いて使う箱を買ったので、それを使ってみた。 自由に動けないほうが、気持ち悪くならないだろう、と獣医に聞いたからだ。

さて、たった5分かそこいらのドライブなので、気持ちは悪くならなかったようだが、それでもよだれはいっぱい出た。 よだれが出ているのに頭を振るので、車内のあちこちによだれが飛んでしまった。

クルマから降ろしたら、人がたくさん居るのにビビって、いきなり粗相をした。 にぎやかにバーベキューなぞしているのが怖かったのだろうか。 それでも、公園の普段はあまり来ないサイドを、あちこち歩き回った。 尻尾が半分下がっているので、びくびくしていたのだろうが、元気に歩き回っていたから、まったく楽しくなかったわけでもないようだ。 非日常のドキドキワクワク感が楽しめたのなら良いのだが。

コシアキトンボやシオカラトンボがいっぱい飛んでいたので、採りたかったようだ。 でも、池の上を飛んでたから、無理だったねぇ。

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2006/08/12

こん1歳

P8062835

今日はこんの誕生日である。
でも今日は写真を撮らなかったので、8月6日に撮った写真を載せておく。

今日は夕立があった。
以前、散歩中に雷に遭遇したこんは、びっくり仰天してウチに逃げ帰った。
今日は家族みんなと一緒にウチの中に居たからだろう、比較的落ち着いていた。
ワシの座椅子に座り込んで、居眠りすらしていた。

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2006/08/11

森羅万象はオブジェクトにあらず?

朝、例の水路へ行ったらオオカナダモが花盛りだった。
以前載せた写真は7月末に撮ったものなので、花が少ない。
撮り直そうと思ったのだが、携帯電話のカメラを構えることができなかった。

なぜなら、こんが水路を飛ぶカワトンボを追いかけて、リードを引っ張るからだ。
羽が黒っぽかったから、カワトンボの仲間の中でもハグロトンボだろう。
金属光沢が美しかった。
金属光沢と言えば、この水路ではカワセミを見たこともある。

さて、会社で『オブジェクト指向でなぜつくるのか』を読んだ。

『オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識』

著者:平澤章
出版社:日経BP社

第4章 p.110 ■プログラミング言語は「退化」した? に、こんな記述がある。

つまりプログラミング言語は進化するにつれて、 機能を増やすだけでなく、不要な機能を使えなくする 「退化」の方向にも進んできたというわけです。

プログラミング言語は、 機械語、アセンブリ言語、高級言語(COBOL、C言語など)、 構造化言語(C++、C#など)、オブジェクト指向言語(Smalltalk、Javaなど) というように「進化」してきた、という話の中の記述である。
しかしJavaは、GOTO文やメモリへの直接アクセスといった、 それまでのプログラム言語が持っていた機能を排除している。
これを『「退化」の方向にも進んできたというわけです』と記述しているわけだが、ちょっと違う。

「プログラミング言語が進化してきた」という言い方は、 ミーム(meme:意伝子)の進化と考えれば、誤りではない。
変化し、環境に適したもの(+運が良かったもの)だけが生き残る、という点で 生物の進化と同様だからだ。

しかし、『「退化」の方向にも進んできたというわけです』という部分がちょっと違うのだ。
生物でもミームでも、進化の過程ではほぼ必然的に「退化」を伴う。
本書にも例として挙げられていたヒトの尻尾や盲腸はもちろん、ウマの指(中指以外の指)、洞穴の魚の目などなど……。
ここで注意したいのは、生物が「退化の方向に進んだ」のではなく、「一部の器官が退化した」に過ぎないことだ。

つまり、「退化」は「進化」の対義語ではないのだ (「退化」の対義語は「発達」……かな?)。
もちろん、「進化」の対義語……だと考えにくいので、「進化した」の対義語を考えると、「進化しなかった」または「変化しなかった」ということになる。
例えばヒトの指は手も足も5本だから、哺乳類としては「変化しなかった」部類である。

それはさておき、Javaはそれまでのプログラミング言語の持っていた、 プログラムを複雑で再利用しにくいものにしていた機能を捨て去る(退化させる)ことで、 より扱いやすいように「進化」したわけだ。

……その「進化したプログラミング言語」であるJavaを これから勉強しなくっちゃならない。
この歳になって、新しい言語を習得するのは辛いなぁ。

なお、1版1刷の p.134 に誤植があった。
スタックの説明に 「FIFO(First In First Out:先入れ先出し方式)」と書かれていたが、 正しくは「LIFO(Last-In First-Out:後入れ先出し方式)」である。
FIFOはスタック(入れ子になったサブルーチンなど)ではなく、 キュー(例えば印刷の順番待ち行列)が用いるデータの取り扱い方式である。

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2006/08/10

夏の田んぼ

朝、こんの散歩で田んぼの周りを歩く。

田んぼの水面には、一面にウキクサが浮いている。 田んぼの脇を流れる水路では、オオカナダモが揺れている。 じつは、ウキクサは草だが葉がないし、オオカナダモは藻(も)じゃない。

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2006/08/07

フラット型家族

nikkeibp.jpに「フラット型家族の特徴」という記事があった(現在は404)。
フラット型組織の家族版である。

ウチも結構フラットかもね。
先日も、上のムスメに一定の成果が見られたので、携帯型ゲーム機購入プロジェクトが承認され、検討の結果PSPを発注した。

現在のその他のプロジェクトとして「夏休み中のお出かけ計画」があるが、いろいろあって進捗していない。
家族の一員でありながら、こんに発言権がない、というか発言しようがないのも問題だねえ。

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2006/08/06

広島原爆の日

広島に原爆の投下された時刻、黙祷していて腹が立ってきた。

(1)
「軍隊の持てる普通の国に」なんて言っているオヤジ連中、若者が「フツー」とか言うのを嫌う癖に。

(2)
だいたい、「普通」って何だ? 日本は都市に核兵器を食らって降伏したという経歴を持つ特殊な国だから、その国民が「普通」になれるわけないじゃん。

(3)
なんで、投下後何十年も苦しむような兵器の存在が許されるのだろう? だからワシは宗教に救いを求めないのだ。もしすべての核兵器や通常兵器を無力化するというような奇跡があるのなら、超自然力を信じてやってもいいぞ。

もちろんSF小説『トリガー』に描かれたように、自然科学的な方法で無力化できる日が来るかも知れない……そっちのほうが、超自然力より「良い」のは当然だ。

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2006/08/02

妙なキノコが出てきた

妙なキノコが出てきた
今朝、庭で撮影したキノコ。
昨日見たときには、ただの白い丸い塊だったのに、こんな妙な形になっちゃって。

上のほうに切れ目が入ってフタが開くように反転し、中からすこし灰色を帯びた丸いものが頭を出している。
たぶん、この丸い部分がこのあと伸びてきて、「かさ」になるのだろう。
毒キノコだったらマズイなぁ。
こんが食べちゃうと困るので。

しかしまぁ、丸い塊のフタが反転して開いて、中から何か出てくるなんて、エイリアンの卵みたい。

キノコといえば菌だ。
同じ菌類のカビの中には、人体の表面や内部に寄生するヤツも居る。
このところ脇腹が赤くはれて痒いので、何か菌にやられた(『もやしもん』風に言えば「かもされた」)かと思って、昨日皮膚科へ行った。

どうも、ワシの皮膚を蝕んでいるのは菌ではなく、自分の抗体らしい。
過剰なアレルギー反応、いわゆるアトピーだ。
もともとアレルギー体質なところへ持ってきて、汗をかいたりストレスを受けたり睡眠不足だったりしたので、弱いところ(すなわち皮膚)に出たらしい。
抗体にやられるなんて、敵国のミサイル基地を先制攻撃するはずの防御システムが、自国の領内で自国民を殺しているようなもんである。

それはさておき、医者には「胸が痛くなったりしないか」と聞かれた。
ビックリしたのだが、大人の場合アトピーの症状が出るときにはそういうこともあるらしい。
肋間神経痛だと思っていたのだが、そうではなかったようだ。
まったくもって、人体の免疫制御システムは複雑怪奇である。

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