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2006/05/29

『ヒストリアン』を読んだ

エリザベス・コストヴァ(高瀬素子訳)『ヒストリアン』(NHK出版)を読んだ。
吸血鬼ドラキュラ、というか、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』のもととなった15世紀ワラキアの「串刺し公」ヴラド・ツェペシュの墓を探索する歴史学者たちの物語である。
ヴラド「ドラキュラ」は、敵対するトルコのムスリムにとっては極悪人だったが、郷土のひとびとにとっては名君だという話を別の本で読んだので、「?」と思う記述もあった。
それに、どうしてヴラドが○○○になったのか、そのあたりが判らんぞ。
SFじゃないから、細菌感染とかいうわけでもないし……。

……う~ん。何を書いてもネタバレになりそうだなぁ。
ということで、本筋とは少し違うところから眺めて思ったことを書く。

歴史的な背景については詳しく語られるので、「世界史の予習」をしておく必要はない。
しかし、回想の中の手紙の中で引用される文献のような多重構造のため、間を空けずに一気に読んだほうがよいだろう。
また、中世東欧と現代の欧米、冷戦時代の共産圏をめぐる旅など、あちこちに引っ張りまわされるので、面食らうことも多い。
ただ、「世界の車窓から」でチラッと魅力的な土地を見るような感じだから、ちょっと行ってみたくなる。
年金制度が破綻しなかったら、考えてみてもいいかな。

さて、図書館や修道院などをめぐりながら、文献や史跡を調べ、過去の事実をさぐるという科学的な旅と、怪異な現象が混在する物語……というのは、なんか読んだことあるぞ……と思ってちょっと考えた。
……星野之宣の『宗像教授伝奇考』ではないか。
そう思った人、いませんか?

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