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2006/03/06

啓蟄

今日は啓蟄である。
二十四節季の一つで、「冬ごもりしていた地中の虫がはい出してくるころ」だそうだ。

じつは昨晩、こんの散歩をしているとき変な声を聞いた。
近所の公園の池にはアヒルやカモがいて、その「グワッ」とか「クワッ」とかいう声はお馴染みなのだが、聞きなれない「グエッ」というような声が、湧き水の流れ込みのあたりから聞こえたのだ。
一緒に散歩していたムスメが懐中電灯(というか携行蛍光灯?)をかざすと……。

ヒキガエルが何匹もいた。
小さなオスを背中に乗せた大きなメスもいた。
ヒキガエルの産卵場所だったのである。
啓蟄の前日に土の中から出てくるとは、また律儀なことである。

さて、ヒキガエルは身近な動物ではあるが、なかなか不思議な生態を示す。
この時期ヒキガエルは冬眠から覚め(といっても寝ぼけた状態で?)繁殖活動を行なってから、暖かくなるまでまた眠る。
水温が低いうちであれば、卵やオタマジャクシがイモリなどの天敵に食べられる可能性が低いからだろうか?
また、この時期以外、ヒキガエルは水には近づかない。
家の縁の下などが好みという、両生類ばなれした生活を送っている。
繁殖のときだけ水が必要で、その水を求めて結構長距離を移動するらしい。
どれくらい移動するかについては、テレメトリー(電波発信機)などを用いた調査が進められている。
寝ぼけた状態でどうやって水場を探すのか、あるいは記憶にある水場までナビゲーションするしくみがあるのか……。

こんな身近な、小さな生き物にも、現在の科学では解明できない謎、現在の技術では模倣できない能力が潜んでいるのだ。
そしてもちろん、その謎を解明するのは今後の科学であり、その能力を模倣してヒトにとっても安全で快適な生活をつくるのは今後の技術だ。

なぁんてことは、今考えついたのであって、星月夜に不気味な声を響かせるヒキガエルたちを前に考えたことではない。
そのときは、ヒキガエルに向けて突進しようとするこんを抑えるので精一杯だった。

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