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2006/01/12

宮部みゆき vs パトリシア・コーンウェル

宮部みゆきの『模倣犯』を読んだ後で、パトリシア・コーンウェルの「検死官」シリーズ『神の手』を読んだ。
どちらも女性を拉致・監禁しては暴行の末殺害し、死体を埋めたり捨てたりした上で警察に挑戦するという、凶悪な犯罪を描いている。
……ところが、読後感がまったく違う。
宮部みゆきのほうは、犯罪に巻き込まれ、振り回されながら懸命に生きる「市井の人たち」に向けられた暖かい視線が感じられ、ホロリとする。
パトリシア・コーンウェルのほうは、殺伐として、非情だ(初期の「検死官」シリーズではもっと細やかだったように思う)。
やっぱり合衆国は「権利と銃の国」だからかなぁ。
あるいは、「検死官」シリーズの登場人物たちは、みな家庭を失っているからかなぁ。

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コメント

「検死官」で検索してきました。「検屍官」にしようと思ったんですが、めんどくさくて。はは。
宮部みゆきですか。読んだことないなあ。
パトリシア・コーンウェルは全部読みました。たぶん。「ER」もそう、ほかのSFもそうですけど、「そのことに関した専門家並みの知識を元にして書いている」って感じが好きです。
パトリシア・コーンウェルは、徐々に、ミステリーよりは、「有能な美人独身中年女性の人生」みたいな傾向になっているな、というのが個人的な感想です。そして、ストーリー展開が乱暴かつ適当になってきたかなあ、と。でも好きですけどね。
ではまた、ご縁がありましたら。

投稿: ぽくぽく | 2006/01/22 19:51

コメントありがとうございます。
しまった、『検屍官シリーズ』でしたね。
会社で昼休みにブログに書いたもんで、調べる時間がなくって。
コーンウェルには、検死解剖だけでなく、アメリカの働く女性の社会的立場や、所得格差、壁をめぐらせた住宅団地、「死体農場(ボディ・ファーム)」の存在など、いろんなことを教わってきました。
ただ、『黒蠅』あたりから、「次のが出ても買うのやめちゃおうかなぁ」と思っていたのですが、読んじゃうんだよねぇ。

投稿: M.SHI. | 2006/01/25 21:32

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テレビがない。テレビがない。テレビがない。ラジオもない。ラジオもない。ラジオもな [続きを読む]

受信: 2006/01/22 19:58

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