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2005/07/04

『もやしもん』を読んだ

石川雅之『もやしもん』(講談社イブニングKC)を読んだ。
作中の「東京にある某農大」って、ワシの母校である東京農大くさい。
獣医・畜産学部があるから、日大や麻布獣医の可能性もあるし、農場がキャンパスに隣接しているのは農大でも厚木キャンパスかも知れん。

しかし、出てくるエピソードや学内の雰囲気は、ワシが青春時代(の一時期)を過ごしたキャンパスでも見慣れたものだ。
もちろん、ワシには菌は見えんが、植物病理学や土壌学、食品加工学で勉強したほか、醸造学科の学生が実習で作った乳酸菌飲料を飲まされそうになったり、堆肥の研究の手伝いをさせられたり、その他モロモロで菌類(カビ・キノコ)や細菌類(バクテリア)、ウイルスなどには馴染みがある。
腹の中に優良な微生物群集(腸内フロラ)を育てようと心がけているし……(人間ドックのたびに壊滅的打撃をこうむるのだけどね)。

この腸内フロラの話は、第1巻の「おまけ」に出てくる。
腸内フロラに限らず、どぶろく作り(第9話「かもすぞ」)でも描かれるが、菌類のせめぎあいは、生態系の遷移そのものだ。
狭義の(というか、正しい)エコロジー、つまり生態学だ。
面白いぞー。かもすぞー。

『もやしもん』には、生物学系研究者(学生を含む)のズレ具合がうまく描けていると思う。
というか、ワシ自身もズレていた(いる?)のだから、読んでいてカミさんほど笑えないのだ。
『動物のお医者さん』や『不機嫌なジーン』でも描かれていた通り、生物学系の研究室は、一種独特の泥臭さがあるのだ。
ワシは作物学研究室に居たから、泥臭さなんてものではなく、作物と一緒に泥そのものを持ち込んだりしていたけどね。
ま、そのへんの回顧的な話はまたの機会に。

「かもすぞー」は我が家での合言葉っちゅうか掛け声になりそうだ。

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