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2005/05/26

小さなプレデター(捕食者)

週末ごとに天気が悪かったり、野暮用で忙しかったりして心がすさんできたので、有給休暇をとった。
カミさんと愛鷹山のふもとの雑木林でゼフィルス(ミドリシジミ)を探したが、いたのはジャコウアゲハとジャノメチョウばかり。
本格的な山歩きをする時間的・体力的余裕がなかったので、自然公園に行って散策。

カワトンボ(♀)
湧き水に近い林の陽だまりに、カワトンボがいた。
緑色の金属光沢の胸、巨大な目玉。
異星生物かロボットだねぇ。
と、ふと飛び立ったので、逃げられたかと思った次の瞬間、もとの葉の上に戻ってきた。

ガガンボを食べるカワトンボ
ガガンボを捕らえたのだった。
そのまま、羽や脚をもぎ取って捨てながら、頭からバリバリと食べた。
その様はまさに捕食者、プレデター(predator)なのだった。

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2005/05/23

文庫本を整理した

昨日のブログが半端なのは、クルマの修理中の待ち時間に、メールで投稿したからだ。
じっくり考えた考察を書く前に、修理が終わってしまったのである。
ちなみに、その修理とは、このリコールだ。

さて、昨日は夕方慌てて修理のため販売店まで行ったのだが、その直前まで、家で文庫本の整理をしていた。
引っ越してから2年近く経つというのに、一部屋が物置状態だったので、有効活用できるように収納を見直しているのだ。

最近買って状態がよく、かといって蔵書とする価値もないと判断した文庫本は、ブックオフに売りに行った。
20年くらい前に買った文庫本は、もはや字が小さくて読むのが苦痛なので、処分することにした。
漱石や龍之介なら、PCでも携帯電話でも読めるしね。
汚くなっていても思い出深い本や、まだ読めそうな、面白かった記憶のある本はとっておくことにした。

その仕分けが大変だった。
ホコリも大変で、マスクをかけて作業した。
判断も大変で、資源ごみとしてリサイクルに出すべく束にして縛ってしまった今でも、あの本とっといたほうがよいかなぁ、と思うものもある。
オーソン・スコット・カードの短編集も、印象に残っているのは「呼吸の問題」くらいだしなぁ。
ディック&ゼラズニイの「怒りの神」なんかは、今はなきサンリオSF文庫だから、欲しい人がいるかも知れないけどなぁ。
まぁ、整理とは捨てることであるし、読まない本を持っていても仕方がない。

……というわけで、快適な部屋作りに庭造りにと、休日は忙しいのだ。

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2005/05/22

温暖化は氷河期を止めたのか?

日経サイエンス2005年6月号に「農耕文明が温暖化を招いた?」という論文が載っていた。
本来なら数千年前から氷河期になっているはずなのに、ヒトが農耕を始めたために寒冷化傾向に歯止めがかかったというのだ。
8000年前から森林を伐採して焼畑により二酸化炭素を増やし、5000年前には水稲栽培を始めて水田からメタンの発生量を増やした。
減少傾向にあった温室効果ガスを増やして氷河期を止めたのだとしたら、それはヒトにとってラッキーだったのか……?
その後の歴史を考えると、どうなんだろうね。

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2005/05/15

『エボリューション』は「進化」じゃないの?

TV放映された映画『エボリューション』を見た……が、なんじゃぁありゃあ。
『ゴーストバスターズ』ばりのおふざけ映画であった。
そういえば、ダン・エイクロイドが知事役で出てたな。
増殖しちゃった異星生物を退治するのに町を焼き払う、という軍の提案を、最初は「そんなことはできん」と言ってたくせに、自分が攻撃されたら、「どんな手段でもいい、やつらを皆殺しにしろ」と言い出した州知事。
まぁ、「選挙民のため」と口では言いながら結局は我が身大事の政治家のパロディ、ということなのだろう。
そう考えると、あの映画は身勝手な政治家、単純思考の軍人、間抜けな科学者、アホな学生、不真面目な民衆、差別意識の抜けない白人、被害者意識の抜けない黒人……等々を馬鹿にしまくることが目的で作られたのだろうか?
すると、タイトルの「エボリューション」つまり進化は、「進化について無知なアメリカ人」を馬鹿にしているよ~ん、ということだろうか?

さて、タイトルというかテーマの「進化」をはじめ、科学的な間違いはいちいち指摘していられないくらいだが、気になった点をいくつか。

科学者の肛門から侵入した異星生物が、脚の皮膚の下をもぞもぞ動いたりしていたが、ちょっと待てよ。
消化管の「中」は、体の「外」である。
つまり、腸管内から腸壁と腹膜を破って皮下へ進んだということになると、腹膜炎その他オオゴトになるだろうに。

もともとの脚本が変なのか、翻訳が変なのか判らないが、巨大化した異星生物が無性生殖で二つに分かれて増えようとしている様子を見て「有糸分裂だ」と言っていた。
「有糸分裂」は染色体を形成するタイプの細胞分裂の核が分裂する際のようすのことだ。
細胞分裂だよ、細胞。
多細胞の生物が二つに分かれて新しい個体になるような「分裂」は、体軸を基準にして「横分裂」または「縦分裂」のどちらかだ。
ケツの穴に対して垂直に割れ目が入っていたから「縦分裂」……かな?

ケツの穴が開いている、というのも変だよね。
普通、あんなふうに開いているのは呼吸孔だろう。

……って、やっぱりシモネタばかりだなぁ。

セレン(Se)が異星生物の弱点となる、いう根拠もよくわからない。
炭素(C)を基礎とする地球の生物にとって砒素(As)が毒なのだから、元素周期表の上で炭素と砒素の位置関係と同じセレンが、窒素(N)を基礎とする異星生物にとって毒だろう、というのだ。
でも、最初に、DNAに塩基が10種類あるから、地球の生命体ではない、と考えたのではなかったっけ?
DNAが遺伝物質だというのなら、異星生物も炭素を基礎にしているじゃん。
それに、窒素を基礎にする生物って、ワシもそうじゃん。
窒素がないとタンパク質を作れないのですが。
それに、炭素の右隣が窒素だから、砒素の右隣のセレンが異星生物にとって毒、……なんてそんなこと、どうして思いつくものやら。
その程度の科学知識だから、よその国に劣化ウランをばらまいても平気で居られるのかなぁ。
そういえば、異星生物を抹殺しようとして、軍人どもはナパーム(ゼリー状のガソリン)を使っていたなぁ。
アメリカ軍に空から油脂焼夷弾をばら撒かれた日本人の子孫としては、その炎をバーベキューにたとえられたりすると、むかつくなぁ(きっとベトナムの皆さんもそう思ったであろう)。

ただ、一つだけ、ポケモンの「進化」よりも多少「進化」らしかったのは、酸素に適応していなかった個体が死に、生まれた子供が酸素に適応できていたこと。
ポケモンは同じ個体がピカチュウからライチュウへ、というように「進化」するが、あれは進化ではなく「変態」だ。
『エボリューション』の異星生物は、「親」個体が死んで、環境に適応した「子」個体を残す。
この点だけは進化論的だが、しかし、無性生殖であれだけ変異するというのも変だよねぇ。
あらかじめ、多様な環境に適応できるような遺伝子セットが用意されていて、「子」個体が形成される際に、「親」個体がその遺伝子を活性化するような情報を渡すのだろうか?

まぁ、なんといっても不思議なのは、あれだけのバイオマス(生物量)をどうやって調達したのか、ということだ。
ほとんど無から有を生じるような「魔法」だから、あの映画はSFではなく、ファンタジーだったのだね。
ファンタジーだとしたら、生物学とは相性が悪いはずだ。

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2005/05/11

キアゲハの幼虫発見

今朝出勤前に、生ゴミを堆肥化するコンポスト容器の周りのミツバを刈った。
栄養がよいのか、葉の差し渡しが20cm以上、高さ50cmほどに巨大化してしまって、はなはだ見苦しかったからだ。
その最中、1枚の葉に体長5mmほどのキアゲハの幼虫を見つけた。
今年初見である。

そうだよなぁ、ミツバもセリ科だから、キアゲハの食草だよなぁ、去年まで細々と生えていたパセリ(セリ科)は、ローズゼラニウムに侵略されて絶えちゃったもんなぁ。
などと考えていて、ふと思い出した。
4月29日に、「キアゲハ羽化」なんて記事を載せたが、あれはウソだ
あの写真のサナギは、近くのルー(ヘンルウダ)にいた幼虫だった。
ルーはミカン科、ということはあの幼虫はアゲハ(ナミアゲハ)の幼虫だ。

……しまったぁ。
訂正しておこう。

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2005/05/03

ヒメギフチョウを見た

大型連休前半の4月30日、長野県某所にヒメギフチョウを見に行った。
ワシはチョウを見るのも撮るのも好きだが、捕るのは嫌いなので、場所は秘密なのだ。
大学時代の友人が前の週に行き、オスはたくさん飛んでいたが、まだ産卵していなかったとメールで知らせてくれたので、今週ならギリギリ間に合うだろう、と出掛けたのだった。

前の晩からクルマに泊り込んでいた先輩と現地で落ち合い、まずは軽食をとって、あたりの林を歩き回ってみた。
林内のスミレの類やらヒゲネワチガイソウやらヒトリシズカやらの写真を撮ったりしたが、例年より花が少ないような気がした。
足跡や糞など、シカの痕跡がたくさんあったので、林床の植物が食われているのかも知れない。

子供らは近くの沢で遊び(ワシもプラナリアを見つけた)、カミさんはディレクターチェアで読書、先輩は山菜狩り。
なかなかヒメギフチョウは現れない。
そろそろ諦めて昼飯にするか、と思っていたら、黄色いチョウが飛んだ。
カミさんを呼び、追跡。
ウスバサイシンに産卵するヒメギフチョウ鳥に襲われたのか、羽がボロボロのメスで、やがてウスバサイシンの葉にとまって産卵を始めた。
産卵後、アケボノスミレやヒゲネワチガイソウなどの蜜を吸っていた。
このメスと合わせて、今年は3頭のヒメギフチョウを見ることができた。

イカの一夜干しやらアジの開きやら富士宮焼きそばやらの昼食を食べて、昼寝。
林床の落ち葉の上にごろっと横になり、シジュウカラやイカルの声を聞きながら寝てしまったのだが、心地よいこと。
風が少し冷たく感じて目が覚め、撤収した。
ヒメギフチョウを見に行ったのか、炭火焼の魚を食べに行ったのか、昼寝をしに行ったのか、よくわからないのだった。
子供らにいたっては、ほとんど沢遊びに行ったようなものだが。

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