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2005/02/22

最近見た映画あれこれ

映画といっても首都圏から離れてから映画館にはあまり行かないので、CATVや地上波やDVDである。

ガダルカナル島に上陸した米軍と日本軍守備隊との攻防戦を描いた『シン・レッド・ライン』……ドキュメンタリーのような戦闘シーンでは、カメラの(自分の視点の)まわりにいる「仲間」がバタバタ倒れていく。
実際、戦場に行ったら(行かされたら)ワシもあんなふうに弾丸に貫かれ、あるいは砲弾に引き裂かれて、苦しみながら死んでしまうのだろうなぁ、などと考えると、まったく、戦争なんて個人にとっちゃ無意味だなぁ、と思う。
ニック・ノルティ(『48時間』のデカイ刑事……まぁ、ジジイになっちまって)の演じる将軍の狂気が怖かった。
戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディも脇役で出ていた。
そのニック・ノルティやエイドリアン・ブロディをはじめ、たくさんの登場人物がみな恐怖し、後悔し、傷つき、あるいは死んでいくのを見ていると悲しくなる。
そういう点で、『プライベート・ライアン』とはまた異なるテイストの、異色の戦争映画だ。
日本兵がちゃんと日本語を話していることにもビックリしたり。
ウインドトーカーズ』なんかだと、日本兵は不気味なだけだったもんね。

回転を停止した地球の核(コア)を再び回転させるべく、科学者たちのチームが地底潜航艇で核へと向かう、という『ザ・コア』……映像的にはなかなかキレイだったし、地底潜航艇というのは20世紀に少年だったワシらにとっては憧れだから(鉄腕アトムの「地底戦車」とかサンダーバードの「ジェットモグラ」とか……)それなりに面白くはあったが、どうして「地球を救え!」というSF映画は、科学的ツッコミどころ満載になってしまうのだろう。
まぁ、ワシは物理学には疎いし、地球科学も大学の教養程度だから、もっと詳しい人から見たら、さらに噴飯物だったりするんだろうなぁ。
……というわけで、気になった点をいくつか。
地底に空洞っていうのはバロウズ以来のSFの定番だが(さすがに地底人は出てこないけど)、地下にあんな空洞は存在できるのだろうか?
地殻の下のマントルがまるで溶岩のように描かれていたが、たしかマントルは高温ではあっても高圧なので液体ではなく、「長時間のうちにはゆっくりと流動する固体」のはずだ。振る舞いからすると、氷河のようなものだとおもっていたけど、違うのだろうか?
2500℃までしかもたない耐熱服で、たとえ数分であれ、5000℃の環境に居られるものだろうか? まてよ、外核付近って、5000℃にもなったっけ? 2500Kくらいと書かれた文献もあったような気がするが……。
熱と圧力をエネルギーに変えるという、またまた都合のよい新物質(超合金?)がでてきて、ラストのほうで電流を取り出してたけど、電源ケーブルをつなぐまでの間、その電気エネルギーはどこへ消えていたのだろう? 艇体内部に熱として放出していたのかな? それで潜航艇内が5000℃になっちゃった?
潜航艇内の居住区の温度をヒトが活動可能な程度まで下げるには、どこかへ熱を逃がさなくてはならないと思うのだけど、どうやったのだろう……あ、前方へ照射して穴を開けるのに使っていたレーザーが、じつは放熱を兼ねていたのかな?
原子力エンジンから引っ張り出した燃料棒(プルトニウム)って、たぶん減速材を間にはさんだパッケージになっているはずだよね? それって、原爆と一緒に置いただけで、核爆発の威力の補助になるのかなぁ?
だいたい、相当な角運動量を持っているだろうに、核の回転が止まったり、止まっている状態から核爆発くらいで再起動(?)できるのだろうか?

アイザック・アシモフの短編集「われはロボット」のエピソードや「ロボット工学の三原則」を下敷きにしたSF映画『アイ,ロボット』……おそらく、見る人によって評価はすごく分かれるだろう。
人物描写が弱いとか、ステレオタイプだとかいう批判は、ここでは当たらないと思う。
アシモフ自身がそのあたりは弱いところだったのだから、逆に言うと脚本家や監督が、じつに深くアシモフを読み込んでいたのかも知れない、とすら思った。
全体的なトーンよりも、個々のエピソードやウイット、絵の面白さや謎解きを楽しんだほうがよい。
ラニング博士の自殺のトリックや、第0条の問題など、アシモフの原作(?)を読んでいるとニヤリとできる部分がいっぱいあった。
……というわけで、ワシとしては、けっこう面白かった。とくにロボット、サニーの表情がよいね。

さて、過去に見た映画については【科学的逍遙】に書いたりしていたのだが、こんな風にあちこちに書いてしまうと、まとめるのが大変だなぁ。
どうしよう……。

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