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2005/02/28

花粉症の季節到来

春一番も吹き、いよいよスギ花粉症のシーズンとなった。
@nifty花粉情報など見ても憂鬱になるばかりである。

会社の昼休みには、晴れていれば散歩、と決めているのだが、しばらくはお預けだ。
健康のための散歩で、アレルギー症状を起こしたのでは仕方がない。

いったいいつから花粉症になってしまったのかは不明だが、もともとハウスダスト・アレルギーはあった。
古い本の整理などを始めると、くしゃみ・鼻水・頭痛と、ひどい目に遭う。
だから、なかなか部屋の片付けが進まないのだ(もちろん、片付けをサボる口実でもあるのだ)。

耳鼻科で聞いたところでは、もともと鼻の構造が悪いそうで、ちょっと油断すると副鼻腔炎になる。
一度、三叉神経(顔面神経)が圧迫されるまで副鼻腔の炎症が進み、一晩中のた打ち回ったことがある。
そういう苦しい思いはもうしたくないので、鼻に悪いことは避けたいのだ。

散歩は気分転換を兼ねた運動としてとても優れている。
気分転換と体脂肪の燃焼、筋力の維持だけでなく、季節の移ろいや人の営みに関する、何かしらの発見があるからだ。
散歩に代わる運動は見つけにくいので、困っている。

それもこれも、スギが悪い。
というより、戦後の林野行政が悪いのだろうか?
間伐の不充分なスギ林で開花が多いという話を聞いて、スギにとっての環境……日当たりや、土や風通し……を悪くしているヒトに対するしっぺ返しのような気がしてきた。
生物は、環境が悪くて個体の成長が望めないとき、次の世代に運命を託すべく、子孫をたくさん作ろうとする。
園芸植物でも、花をたくさん咲かせたいときには、ちょっといじめてやるとよいのだ。
もちろん、適切なタイミングで待遇をよくしてやらないと、みすぼらしい花がたくさんつくだけだが。

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2005/02/22

最近見た映画あれこれ

映画といっても首都圏から離れてから映画館にはあまり行かないので、CATVや地上波やDVDである。

ガダルカナル島に上陸した米軍と日本軍守備隊との攻防戦を描いた『シン・レッド・ライン』……ドキュメンタリーのような戦闘シーンでは、カメラの(自分の視点の)まわりにいる「仲間」がバタバタ倒れていく。
実際、戦場に行ったら(行かされたら)ワシもあんなふうに弾丸に貫かれ、あるいは砲弾に引き裂かれて、苦しみながら死んでしまうのだろうなぁ、などと考えると、まったく、戦争なんて個人にとっちゃ無意味だなぁ、と思う。
ニック・ノルティ(『48時間』のデカイ刑事……まぁ、ジジイになっちまって)の演じる将軍の狂気が怖かった。
戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディも脇役で出ていた。
そのニック・ノルティやエイドリアン・ブロディをはじめ、たくさんの登場人物がみな恐怖し、後悔し、傷つき、あるいは死んでいくのを見ていると悲しくなる。
そういう点で、『プライベート・ライアン』とはまた異なるテイストの、異色の戦争映画だ。
日本兵がちゃんと日本語を話していることにもビックリしたり。
ウインドトーカーズ』なんかだと、日本兵は不気味なだけだったもんね。

回転を停止した地球の核(コア)を再び回転させるべく、科学者たちのチームが地底潜航艇で核へと向かう、という『ザ・コア』……映像的にはなかなかキレイだったし、地底潜航艇というのは20世紀に少年だったワシらにとっては憧れだから(鉄腕アトムの「地底戦車」とかサンダーバードの「ジェットモグラ」とか……)それなりに面白くはあったが、どうして「地球を救え!」というSF映画は、科学的ツッコミどころ満載になってしまうのだろう。
まぁ、ワシは物理学には疎いし、地球科学も大学の教養程度だから、もっと詳しい人から見たら、さらに噴飯物だったりするんだろうなぁ。
……というわけで、気になった点をいくつか。
地底に空洞っていうのはバロウズ以来のSFの定番だが(さすがに地底人は出てこないけど)、地下にあんな空洞は存在できるのだろうか?
地殻の下のマントルがまるで溶岩のように描かれていたが、たしかマントルは高温ではあっても高圧なので液体ではなく、「長時間のうちにはゆっくりと流動する固体」のはずだ。振る舞いからすると、氷河のようなものだとおもっていたけど、違うのだろうか?
2500℃までしかもたない耐熱服で、たとえ数分であれ、5000℃の環境に居られるものだろうか? まてよ、外核付近って、5000℃にもなったっけ? 2500Kくらいと書かれた文献もあったような気がするが……。
熱と圧力をエネルギーに変えるという、またまた都合のよい新物質(超合金?)がでてきて、ラストのほうで電流を取り出してたけど、電源ケーブルをつなぐまでの間、その電気エネルギーはどこへ消えていたのだろう? 艇体内部に熱として放出していたのかな? それで潜航艇内が5000℃になっちゃった?
潜航艇内の居住区の温度をヒトが活動可能な程度まで下げるには、どこかへ熱を逃がさなくてはならないと思うのだけど、どうやったのだろう……あ、前方へ照射して穴を開けるのに使っていたレーザーが、じつは放熱を兼ねていたのかな?
原子力エンジンから引っ張り出した燃料棒(プルトニウム)って、たぶん減速材を間にはさんだパッケージになっているはずだよね? それって、原爆と一緒に置いただけで、核爆発の威力の補助になるのかなぁ?
だいたい、相当な角運動量を持っているだろうに、核の回転が止まったり、止まっている状態から核爆発くらいで再起動(?)できるのだろうか?

アイザック・アシモフの短編集「われはロボット」のエピソードや「ロボット工学の三原則」を下敷きにしたSF映画『アイ,ロボット』……おそらく、見る人によって評価はすごく分かれるだろう。
人物描写が弱いとか、ステレオタイプだとかいう批判は、ここでは当たらないと思う。
アシモフ自身がそのあたりは弱いところだったのだから、逆に言うと脚本家や監督が、じつに深くアシモフを読み込んでいたのかも知れない、とすら思った。
全体的なトーンよりも、個々のエピソードやウイット、絵の面白さや謎解きを楽しんだほうがよい。
ラニング博士の自殺のトリックや、第0条の問題など、アシモフの原作(?)を読んでいるとニヤリとできる部分がいっぱいあった。
……というわけで、ワシとしては、けっこう面白かった。とくにロボット、サニーの表情がよいね。

さて、過去に見た映画については【科学的逍遙】に書いたりしていたのだが、こんな風にあちこちに書いてしまうと、まとめるのが大変だなぁ。
どうしよう……。

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2005/02/19

ウイルスは恐怖の対象か

コンピュータウイルスではなく、本物のウイルスの話。
日経サイエンス2005年3月号には、ウイルスに関する記事が複数あった。
一つは特集「インフルエンザの脅威」、そして「ウイルスは生きているのか」……いやはや、考えさせられること、ビックリさせられることがいろいろあった。
ここには、それらのうち、いくつかについてメモ代わりに記す。

1918年から1919年のインフルエンザ(いわゆるスペイン風邪)の大流行(パンデミック)では、世界中で4000万人もの死者が出たという。
しかもそのヒトインフルエンザウイルスでさえ、致死率が数%なので、「低病原性」なのだ。
「高病原性」の鳥インフルエンザの場合は、致死率は100%近い。
そして、1997年以降、鳥からヒトに感染したH5N1ウイルスの致死率は70%を超えている……。
鳥インフルエンザウイルスが大流行したら、いったいどうなってしまうのだろう。

rna_virus高校で習う程度の、ウイルスの概念的な構造を【科学的逍遙】に載せたことがある。ここにも載せておこう。
現実のインフルエンザウイルスには、この図にはない構造がある。
表面からウニのトゲかクリのイガのように突き出した表面タンパク質だ。
そのうち、細胞への侵入に使われる赤血球凝集素(HA)と、宿主細胞へのウイルスの再結合を防ぐ酵素ノイラミニダーゼ(NA)の種類によって、宿主(感染対象となる生物)が異なる。
HAとNAの組み合わせや、タンパク質分子のアミノ酸配列が変化すると、ウイルスはそれまでとは異なる宿主に感染することができるようになる。
このようなウイルスの変化、すなわち進化は、どうやら簡単に起こるらしい。
遺伝子の突然変異以外に、2種類のウイルスが同一の細胞に感染した場合に、細胞内でウイルスの遺伝子が組み合わさることもあるのだ(22ページの図)。
……まるで有性生殖だ。
従来、ヒトには感染しないと言われていた鳥インフルエンザも、鳥のウイルスとヒトのウイルスに同時に感染したブタの細胞内で「ハイブリッドウイルス」となり、ヒトに感染するようになったのではないか、という仮説が提示されている(34ページ)。

さて、鳥ウイルスはカモなどの体内にいるときには、増殖はするが病原性を示さない。
実際、ほとんどのウイルスは感染し、増殖しても病原性はない。
よく考えれば、宿主が死んでしまったのでは寄生者も困るので、「優れた寄生者」は宿主には害をおよぼさないものなのだろう(優れた寄生と共生との違いはなんだろうね?)。
そして、ウイルスの遺伝子が宿主のゲノム(宿主の遺伝子の総体)に混ざってしまえば、ウイルスは宿主の生殖細胞を通じて「垂直に」伝播することもできる(ヘイ、キミの遺伝子のうち、何%がウイルス由来かなぁ?)。
宿主のゲノムからウイルスの形に戻れば、他の個体に感染することで「水平に」伝播することもできる。
それだけでなく、他の種へと伝播することすらできる(鳥インフルエンザウイルスのように)。
その際に、ウイルスが宿主の遺伝子を持ち出して、他の種へと持ち込むことすらあり得るとすると、ウイルスが他の生物の進化にも影響をおよぼす、ということになる(51ページ)。
放射線による損傷やDNAのコピーのエラーのような頻度の低い突然変異よりも、ウイルスの感染による変化のほうが、生物を進化させる原動力としては大きいのかもしれない。
……な~んていう話は以前にどこかで聞いたなぁ、と思ったら、グレッグ・ベアのSF『ダーウィンの使者』ではないか。

さらに面白かったのは、ウイルスが核の祖先かもしれない、という仮説だ(52ページのコラム)。
緑色植物の細胞内の葉緑体は、細胞内に取り込まれ、共生した光合成細菌ではないか、という仮説がある。
これによって、葉緑体が独自の遺伝子を持つ理由が説明できる。
同様に、酸素呼吸をするほぼすべての動植物や菌類の細胞内のミトコンドリアについても、細胞内に共生した好気性細菌が起源ではないか考えられている(ミトコンドリアも独自のDNAを持つ)。
さて、葉緑体やミトコンドリア(のもとになった細菌)が入り込んだ細胞だが、それも細菌類、つまりDNAが核という形にまとまっていない原核生物だったはずだ。
で、われわれ真核生物の細胞が持つ核という、DNAがタンパク質と脂質二重膜に覆われた構造はどうやってできたのか、という話に、ウイルスが登場するのだ。
原核生物の細胞に病原性のないウイルスが入り込み、細胞質に散らばる宿主のDNAをウイルス自身のDNAといっしょに膜の中に巻き込んで、細胞核として居座ったのではないか。
う~む。ヒトの細胞核がいきなりウイルスとして目覚めて、細胞から出て行くことに決めたら、ワシらの体はいったいどうなってしまうのだろう?
『ミトコンドリア・イブ』をしのぐホラーSFのテーマに……ならないかなぁ?

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2005/02/11

庭に木を植える

午前中、床屋に行ったら順番待ちの客が二人居たので、こりゃあ中に入っても1時間は待つなぁ、と思い、近所の公園の散歩に切り替えた。
雲が多く、風は冷たいが晴れ間の日の光は暖かいという、2月らしい天気だった。
「光の春」という言葉が思い出される。
散歩中、気を付けて見ていると、やはりウメが咲いている。
ツバキも咲いているし、ユキヤナギもほころび始めている。

……ということで、【科学的逍遙】の「生物季節」を更新。

結局、公園の散歩を終えて床屋の前を通ったら、順番待ちの客が三人になっていたので、あきらめて夕方に出直すことにした。

午後、花の苗と、庭の端っこに植える低木を探しに園芸屋さんに行った。
花の苗は、新年度に備えてのもので、小学1年生に対する牽制のための鉢植え用だ。
近所に小学校があるため、下校時に庭に侵入しにくくするためのものだ。

低木は庭の縁に植えて、風除けにしようというものだが、常緑はイヤなので、ユキヤナギとかレンギョウとかその手のモノを探したのだが、みつからない。
探しているうちに、別のモノを見つけてしまった。
株立ち(というか、寄せ植え?)のヒメシャラだ。
前々からヒメシャラが欲しいと思っていたので、買ってしまった。
高さ180cm超だったが、やはり庭に植えたカツラを運んだときの経験があったので、難なく助手席に積み込んだ。
家に帰り着く直前、公園の池の上をミサゴが舞っているのを見た。

さて、木を植えるにはワザがあって、根回りがスッポリ入るくらいの穴を掘ったら、バケツいっぱいの水を用意する。
穴に木の根を突っ込んだら、土を入れて、枝の向きなどを整える。
ここで、土がダポダポになるくらい、水を加える。
土の表面に水が浮くまで加えたら、木の根元にさらに土をかけて、踏み固める。
これで根がしっかり固定されるのだ。

さてさて、よく庭木に使われるヒメシャラだが、じつは、高さ15メートルから20メートルにもなる高木なのである。
以前、愛鷹山で見かけたヒメシャラの話を【科学的逍遙】に書いた
そこの写真をみてわかるとおり、山では、こんなふうになってしまうのだ。

う~む。
カツラもそうだが、庭の高木が巨大になり過ぎないように、コントロールしてやらないと駄目だなぁ。

追記:書き忘れていたが、公園ではヒカンザクラが開花していた。

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2005/02/10

生物季節

昼休みに会社の近所を散歩していたら、ウメ(白梅)が咲いていることに気づいた。
でも、去年は2月3日に開花を記録している。
今年のほうが去年より花が遅いのか? というと、そうでもないようだ。
今日見たウメは三分咲きだったので、もはや今日を「開花日」とは言えないだろうから。

ちなみに、「開花日」とは、対象植物の花が数輪以上開いた状態となった最初の日のことだ。

そういう意味では、ウメの近くで見かけたホトケノザについては、今日が「開花日」だと言えそうだ。

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2005/02/06

小泉首相に爪の垢を

10年ほど前、PC用ソフトウェアの開発を担当していたことがあって、ユーザーサポートも仕事のうちだった。
サポートセンター(いわゆる「サポセン」)を設けるほど大規模に販売していたわけでもないので、開発者が片手間に、ソフトのインストール手順なんぞをお客さんに伝えるわけだ。
もちろん、苦労はいろいろあった。
「どうやってもハード(訳注:ハードディスクのことらしい)が見えなくて、インストロール(訳注:インストールのことらしい)できないのです」
などと訴えるお客さんに、MS-DOSコマンドや、ディレクトリの概念を伝えなくてはならないのだ。
まぁ、当時は Windows のような GUI(Graphical User Interface)がなかったので、その分、やりやすかったりした。
ユーザー側の画面がどのような表示になっているかが想像できるし、ユーザーに要求する操作も、「Yキーを押してください」とか「SETUP と打ってリターンキーを押してください」というように明瞭に指示できたからだ。
未だに会社でも自宅でも(仕事ではなく)ユーザーサポートをやらさせるが、ユーザー側の画面がどうなっているのかまったく想像できなくて困る。
何種類のアプリケーションが起動していて、何が悪さをしているかすら、わからないのだ。

……というわけで、現在、コンピュータやソフトウェアのメーカー、プロバイダなどでサポセン業務をしている皆さんには頭が下がる。
日々、さぞかしご苦労のことでしょう(まぁ、抱腹絶倒のエピソードにも事欠かないと思いますが)。

さて先日、国会中継を見ていて、呆れ返ってしまった(ちなみに、日本国憲法第41条によれば、「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である」)。
もちろん、小泉首相の言い草に、である(「答弁」とは言い難い)。
「これだけ判りやすく説明しているのだから、わからないほうがおかしい」だと?
サポセンの人間がコレ言っちゃったらクビだよ、クビッ
まったく、日本中のサポセンの人たちの爪の垢を集めて煎じて10年くらい毎日飲ませたほうがよいのではないだろうか?

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2005/02/04

肺炎の恐怖ふたたび

1月29日に「風邪を引いた……」と書いたが、その後、日曜日(30日)にまた熱が出て咳がひどくなったため、医者にいくことにした。

すると、
「持病の鼻炎もあるし、3年前に肺炎やってるから、レントゲン撮りましょう」
ということになって、胸部X線写真を撮る羽目になった。

結果、右肺の気管支が炎症を起こしているが、肺そのものには炎症が見られなかった。
肺炎になると、横隔膜との境界線がくっきり写らないのだそうだ。

そこで、注射を一発打ってもらい、解熱剤や去痰剤を4日分処方してもらって帰った。

2月1日には熱も36℃台になったので出社したのだが、どういうわけか朝一番にプログラムをアップロードしなければという強迫観念(?)に襲われて、アップロードしたら、3月1日に予定されているものだったというポカをやった。
その後始末をしたり、150通近い電子メールに目を通しただけで目が回り、午後には退社した。

2月2日は一日中、咳と頭痛に襲われて、寝て過ごした。
2月3日は、熱も下がり、頭痛も軽減したので起き出して、社内報の原稿を書いたりした。
2月4日、出社。
ちょうど薬も切れた(すごい名医なのかも?)。

……肺炎にならずに済んでよかった……。

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