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2004/10/31

ユニクロのフリース新素材、溶けたら困るのでは?

今日ユニクロへ行って、新素材「アウトラスト」を使ったフリースを買った。
……といっても、カミさんとムスメのモノである(ワシは古いのがまだ着られるので我慢)。

さて、この「アウトラスト」について、「ユニクロ大辞典」には次のように書かれている。

「アウトラスト(R)」には、直径2ミクロンから3ミクロンのマイクロカプセルが埋め込まれています。マイクロカプセルの中には温度の変化に応じて固体から液体へ、液体から固体へと変化するパラフィンワックスが入っており、このカプセルが大量の熱を吸収・保持・放出することで、温度調節機能を発揮します。

要するに、物質の状態変化を利用して温度調節をしようということで、夏の暑い日に打ち水をして気温を下げるのに似ている。
打ち水の場合は、水が気化すること、つまり液体の水が気体の水蒸気に変わるときに、周囲の熱を奪うことを利用している。
アウトラストの場合は、パラフィンワックス(ろう)が固体から液体に変わるときには周囲の熱を奪うので、温度が下がる。これで暑くなりすぎるのを防ぐわけだ。
逆に、冷えてくれば液体から固体に変わり、このとき熱を放出する。そこで暖かい、ということになる。

……ということは、状態変化しなくなれば、温度を一定に保つ作用もなくなる。
どんどん暑くなってパラフィンワックスが全部液体になってしまえば、「暑くなりすぎる」状態になるはずだ。
逆に、どんどん冷えてパラフィンワックスが全部固体になってしまえば、冷え始めるはずだ。
温度調節機能が働くのは、液体と固体が混ざった状態の間だけなのだ。
つまりは、パラフィンワックスが「総量として」どれくらい用いられているかによって変わってくるだろう。
それに、寒い日に最初に着たときには、パラフィンワックスはすべて固体になっているから、そこそこ冷たいはずだが、どうだろう。
フリースになっていることで繊維の間に空気が含まれるから、羽毛服を着た瞬間のようにヒヤッとすることはないだろうが……(羽毛服は暖かくなるまで時間がかかるのだ)。

さてさて、「ユニクロ大辞典」では上のように説明してあるし、商品のタグについていたアウトラスト・テクノロジー社の説明も似たようなものだった。
しかし、新聞広告やWebサイトの宣伝文句はいただけない。
こんな風に書いてあるのだ(www.uniqlo.comからコピー&ペーストしたので、誤植もそのままである)。

アウトラストには2~3ミクロンの小さなカプセルが組み込まれていて、中に「パラフィンワックス」という特殊な物質が入っいます。それが、暑くなって溶けると体の熱を逃がします。寒くなって固まると熱を放出して体を暖めます。温度を自動的に調節して、いつも一定の快適さを保ちます。

おいおい。「暑くなって溶ける」だと?
溶けたら困るだろ。
溶けるのは化学変化である。
塩が水に溶けるとか、金属が酸に溶けるとか、そういうときに使うべきだ。
要するに別の物質に変わることだから、変質である。
暖めると劣化しちゃうのか? 使い捨てか?

パラフィンワックスが固体から液体に変化するのは状態変化(物理変化)だから、ワシが常々主張しているとおり、「融ける」または「解ける」と書くべきである(科学的逍遙「溶けやすいチョコレート?」参照)。

暑くなって溶ける」なんて書くと、中学生でも理解可能な科学的な原理が、いかがわしいモノに見えてしまうぞ。
マーケティング的によろしくないと思うが、どうだろう。

なお、パラフィンワックスを「特殊な物質」と言っちゃうのもどうかと思う。
要するに、石油などから合成した「ろう」のことだろう?
ただのパラフィンだと、融点が42℃以上だったりして(健康なときの)体温では融けないので、流動パラフィンと混合して体温付近で状態変化するよう、調節するあたりが技術的に工夫が必要なところなのだ。
もちろん、マイクロカプセルの「壁」の素材や、繊維に固着させる方法などにも、さまざまな工夫と試験が必要なのだ(新技術情報提供サービス「蓄熱マイクロカプセルによる繊維の保温加工」による)。

そういう工夫や努力の成果を、「暑くなって溶ける」「特殊な物質」なんて言っちゃうのは、センス悪いぞ。

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2004/10/23

クマの被害続出

西日本でツキノワグマの被害が続出している。
まだ原因ははっきりしていないが、とにかくニュースとしては日常化している。
これほど人里に出てきて、人に危害を及ぼすことはあまりなかったような気がする。
山菜採りやキノコ採りなど、どちらかというとベア・カントリー(クマのテリトリー)に出かけていった人が被害に遭うことがニュースだったのに……。

外来種のキクイムシによるミズナラの枯死や、度重なる台風の襲来による果実の落下など、山の食糧事情の悪化が、クマが里に下りてくる原因なのだろうか?
だとしたら、こりゃあアメリカ合衆国政府によるテロだぜ(京都議定書を批准していないから。半分冗談だけど)。

クマという動物の分布は、意外と限られている。
例えば、房総半島や伊豆半島には生息していない。シカやサルやイノシシはいるのにね。
分布域が限られるということは……そして市街地や高速道路によって分布域が分断されているということは……遺伝的な多様性が失われていくということではないか。
だとすると、人里へ出てくるという困った性格(?)のクマがどっと現れてくる進化学的な理由が、中立説あたりで説明できたり……しないかなぁ。

今年もまた、11月にベア・カントリーに出かける予定がある。
これまでは、(遭遇しても)おたがい近寄らず、無事に過ごせたが、今年はどうだろう?
関東以北のクマが、まだ去年と同じ性格(?)のままでいるとよいのだが。

【参考】「東京のクマ」(奥多摩ツキノワグマ研究グループ)

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2004/10/18

加速度感覚

ゲームをやっていて物足りないのは、加速度のフィードバックがないことだ。
フライトシミュレーターにしろカーレースにしろ、横Gを感じないと、旋回する感じがしない。

……それがどうも、可能らしい。
NTT R&D forum 2004 in atsugiの展示項目の中に、「ふらっと体感コミュニケーション -前庭電気刺激と体感CGの融合体験-」というものがある。

前庭電機刺激については、電気刺激を用いた生体インタフェース(PDFファイル)が参考になる。

……ゲームをするときには、ゲロ袋の用意が必要になるのかな。

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宝永火口に入った

昨日(10月17日)、下のムスメを連れて富士山の新五合目から宝永第一火口に行った。
この話は、いずれまた。

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2004/10/14

日食を見た

本日、部分日食
会社の昼休みに、まず、CDを2枚持って外へ出た。
CDのラベルのシルクスクリーン印刷のないところ、つまり銀色の部分を通して太陽を見たが、やはりまぶし過ぎる。
危険なので2枚重ねたが、それでも目を傷める危険がある。
そこで3枚重ねようと思ったが、印刷のないところを重ねるのが難しそうなのでやめた。

オフィスへ取って返し、ゴミ箱を持って外へ出た。
ゴミ箱と言っても、コピー用紙の空き箱である。
ダンボールなので、簡単に針で穴が開けられる。
穴は、サイバーツールに付属の虫ピンを使って、側面に開けた。

ピンホールカメラの原理で、箱の内側、穴を開けたのとは反対側に小さな太陽の像が映った。
穴の向きをうまく調整すると、欠けているのがはっきり判った。
この方法の利点は、目を傷めることもなく、一度に数人で見られることだ。
職場の女性たちに見せて、ワシの株はまた上がったのだった。

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2004/10/11

台風22号通過

一昨日(10月9日)、台風22号がウチのすぐ横(沼津市の南東側)を通過した。
一時はめちゃくちゃ強い風が吹き、庭のカツラの木が折れるかと思った。
またまた葉が散ってしまったが、先日展開した若い葉はなんとか持った。
台風が南東側を通過したので、風向きが北東~北だったので、塩分が少なかったからだろうか。

まぁ何しろ、雨粒が濃淡をつくってほぼ水平に飛び去っていくのが見えたのだ。
北と東の窓では、サッシの下から雨が噴き出してきた。
それだけ風圧がかかっていたということだ。

幸い、主な被害は育ちすぎのダンギクやらローズマリーやらが倒れたことと、ポストが倒れたことくらいだった。
ポストは、アルミ管の支柱をコンクリートブロックで固定していたのだが、雨水で玄関先の土が緩み、ブロックが持ち上がってしまっていた。
今日、もういちど土を掘り返して、コンクリートブロックごとモルタルで固めた。

……腰が痛くなった。
これも台風による被害かな?

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2004/10/08

浦沢直樹『プルートゥ』を読んだ

浦沢直樹『プルートゥ』第1巻を読んだ。
ノース2号のエピソードで泣いてしまった。
いやぁ、思い出しても泣けてくる。
……というわけで、まだ『プルートゥ』第1巻を読んでいない人は以下の文章を読んではイケナイ。

マンガを雑誌を読むことはいろんな意味でコストパフォーマンスが悪いので、単行本になってから読むことにしている。
そこで、ビッグコミックオリジナルに連載が開始されたときから興味があったのだが、ずっと我慢していた。
手塚治虫の「地上最大のロボットの巻」が浦沢直樹の手によってどのようにリメイクされるのか、とても気になっていたのだが、なるほど、こうなるわけか。

そしてテーマはずばり「人間とロボットの境界線はどこか?」ということだろう。
外見ではロボットであることがわからないゲジヒトやブランド、それにアトム。
くり返される「識別装置」「識別システム」という言葉。
外見で区別できないとき、何を持って「人間である」「ロボットである」と断定するのか?
また外見は「いかにもロボット」でも、人間的な感情をもつものは人間ではないのか?

このテーマは、「心にかけられたる者」(『究極のSF』創元SF文庫)において、「ロボット工学三原則」の提唱者であるアシモフ(アジモフ)自身によって問われている。
まぁ、ロボットSFで扱われるテーマとしては普遍的と言えるかも知れない。
さらに、ロボットが(故人の)人間としての記憶や感情を持つことができたとしたら……というあたりが、キーになるのではあるまいか。

それはさておき、ノース2号が登場したとき、いかにもロボット的なヘルメット状の頭部の中で、なぜロボコップのように口だけが人間なのだろう(しかも、いつも固く結んでいるのだろう)と思った。
「ノース2号の巻(後編)」において、浦沢直樹がそのようにデザインした理由がわかるあたりで、泣けてくる。
大量破壊兵器として生まれたノース2号は、歌うことができるのだ。

『プルートゥ』に込められたメッセージは、子供のころ「地上最大のロボットの巻」を読んだ大人にこそ伝わるのではないかと思った。
ウチの子にも「地上最大のロボットの巻」→『プルートゥ』の順に読ませてみるが、わからないだろうなぁ。

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2004/10/06

猫対策2

以前、「猫対策」という記事を書いた。
「ちーぽん」さんにコメントしていただいて、その後の報告を書いていないことに気付いた。

……その後、母猫はまた子を生み(トホホ)相変わらず親子で出没している。
こうなれば、やられたらやり返す対策を練るという、根競べである。

ウッドデッキの下で糞をしやがった。

■猫の嫌いなハーブ、「ルー(ヘンルウダ)」をウッドデッキの周囲に植える
……という具合。

ところが敵もさる者、ルーを植えていない部分から侵入を図るのだ。
ルーを全周に植えるのはちょっとツライ。さすがに猫避けの効果はあるようだが、ウッドデッキの上がり降りで服が触れたりすると、結構におうのだ。
そのニオイはまさに、アゲハの幼虫をいじめたときに出す、あのニオイだ(アゲハの幼虫はルーを食うのだ)。

そこで、次のような手段をとった。
■ウッドデッキの下に「キャットストップ」というプラスチック製のスパイク(上向き)を置く
……これでとりあえず、ウッドデッキの下への侵入を防いだ。

ところが、今度は土が10cm×10cmくらい出ていると、そこに糞をする。

いろいろやったが、有効な対策は次のようなものだ。
■見掛けたら脅す(水鉄砲で水をかける、土くれを投げる)
■小便をして欲しくないところに食酢をスプレーする(古いシャボン玉液を混ぜてある。効果がすぐに薄れるのが難点)
■ハッカ脳を撒く(雨が降るまで有効)
■市販の猫除けの粒剤を撒く(やっぱりクサイ……ということで、限定的戦術的に使用)

苗を植えたりして、土を露出させたときにやった対策が、コレ。
■乾かしたコーヒー滓を撒く
■卵の殻を割って撒く
■枯れ枝を土に刺しておいたり、不安定に重ねる
……コーヒー滓や卵の殻を乾かすのが面倒なのだが、効果はあるようだ。
ただし、草が伸びてくると、埋もれてしまう。
草が伸びたら、抜かずに高さ5~10cmで刈っておくと、猫が立ち寄らないようだ。

まったく効果がなかったのが、コレ。
■CDをつるす

効果のほどがまだよくわからないが、手軽なので今後様子を見ようと思っているのがコレ。
■石灰を撒く
……土壌改良剤としても有効な「石灰窒素」を、トイレにされてしまったところや通路に撒いてやると、雨が降るまでは寄ってこないようだ。
踏めば足の裏につくし、舐めれば苦いし、ということで嫌うのだろう(ワシは舐めたことはないが)。

奥の手として考えているのは、
■犬を飼う
という方法だが、ちとコスト高かな。座敷犬や気のいい犬だと意味がないし。

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2004/10/05

よく降る雨だなぁ。
……と思いながら、出勤前に玄関先の茂りに茂ったタイム(タチジャコウソウ)とランタナを刈り込んだりした。
玄関の小屋根の下だが、やっぱり多少は濡れた。
刈ったランタナを庭のコンポストへと持っていく途中、傘が物干し竿に激突して、なお濡れた。

そこで気付いたのだが、いつのころからか、濡れるのがあまり不快でなくなっている。
小・中学生のときには、とにかく雨は嫌いだった。
雨の「風情」というものがわかり始めたのは高校生のころ。
濡れることを大して気にしなくなったのは、大学に入って山に登るようになってからだろう。
その後、ゴアテックス製の雨具を手に入れて、雨の中で行動しても蒸れないのが快適だった。
オーロンのTシャツが出現したときには、濡れても冷たくなく、すぐに乾くことに驚嘆した。

今でもついつい、ちょっとした雨のときに傘を差すのを面倒がって濡れて失敗する。
スーツが嫌いなので、出勤するときもコットンパンツとジャケットを着ている。
すると、濡れてもすぐに乾かないのだ。
ウールのスーツのほうが濡れたときにも安心かもしれないが、濡れることを前提に作られているとは思えないし(どうなんでしょう、紳士服メーカーの方?)。

そろそろ気をつけないと、濡れて風邪を引く季節になってきた。

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2004/10/02

快晴の憂鬱

昨日は敵前逃亡したくなるような快晴だった。
体調がイマイチだったので、会社を休んで山に行ってしまうほどの気力が湧かなかったのだが、朝、雨戸を開けてから会社に着くまで、とても苦痛だった。
なにしろ、雨戸を開けるなり、雲ひとつない空の下、愛鷹山とその向こうの富士や、箱根、伊豆の山々を見てしまったのだ。

もっと元気だったら有給休暇をとったのに……って何か変かな?
いや、有給のとり方としては正しいような気もするなぁ(あと36日もあるし)。

それはさておき、一昨日は頭痛がひどかったのだが、昨日は鼻が詰まる程度だったので、悔しさのあまり、昼休みに30分みっちり散歩した。
八幡神社に行ったら鉄棒があったので、懸垂逆上がりを2回やった。
残念ながら高鉄棒がなく、体力的にもきつかったので、懸垂逆上がり2回止まり、ってことだが。
今更飛行機飛びなどの過激な鉄棒はできないだろうなぁ、と思った。

そして今日、天気は下り坂だという予報だったが、比較的良く晴れている。
出かけるのをあきらめて、朝から庭の芝生の手入れなんかしちまったのだが、なんだかなぁ。

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