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2004/05/24

足尾の緑

NHKスペシャル『足尾銅山 よみがえる森』を見た。

ニホンカモシカの観察のため、足尾に通いはじめてから四半世紀。
たしかに足尾の山の様子は変わった。
カモシカの立つ向かいの岩だらけの斜面がよく見えた定点観察ポイントでは、伸びた木の枝越しに、林の中で憩うシカを見るようになった。

10年と少し前、足尾で撮影したビデオと、その1週間ほど前に入笠山の麓で撮ったビデオとを見比べて愕然としたことがある。
常に鳥の声がBGMになっていた入笠山に比べ、足尾では風の音しかしなかったからだ。

足尾に通うことができる回数が年に数回しかなかったため、足尾の緑化にはまったく貢献できなかった。

いや、ちょっとだけ貢献できたとすれば、岩だらけの山の中に少しばかりの有機物や窒素化合物を置いてきたことくらいだろうか。

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2004/05/19

害虫退治

害虫というムシはいない。
あくまで、ヒトの都合で気に入らないムシをそう呼んでいるだけである。
私にとって、ヨトウムシ(ヨトウガの幼虫)とナメクジ(軟体動物だから虫ではないけど)が害虫である。

というわけで、毎夜害虫退治のために庭に出る。
懐中電灯と塩とスコップを持って庭を這い回り、ナメクジには塩をかけ、ヨトウムシはスコップで叩き落として潰して埋めてしまう。

……夜毎ミクロなスプラッタ。

ちなみに、ナメクジにはアレスリンやピレトリンをかけてもまったく効かなかった。
木酢液も効かなかった。
合成洗剤は効いた。
生協の粉石鹸も効いたが、あたり一面真っ白になるほどかけないと死なないので、いまいち。
やっぱりナメクジには塩に限るか。
今度、塩水鉄砲を用意してためしてみようと思う。


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2004/05/18

覚書

そのうち【科学的逍遙】のネタにしようと思っているコトなど。

朝日新聞に載っていた東京農業大学河野教授の記事を見たカミさんが
「あのクローンマウスの先生が載ってる」
と言った。
だから、「かぐや」はクローンではなく、単為発生だってば。
この違いはわかりにくいかなぁ。

やっぱりスポーツジャーナリズムはバカっぽい。
全日本女子バレーの栗原恵につけた枕詞(?)が
「進化し続ける17歳、プリンセス・メグ」
だかなんだか。
失礼だなぁ。
進化というのは、世代を経ないと起こらないんだってば
1世代のうちに姿や行動が著しく変わるのは、変態だって!

養老孟司『死の壁』を読んだ。
じいちゃんが死んだとき、火葬場の煙突から昇る煙を見て、あの煙にはじいちゃんを構成していた炭素や水素の分子が含まれているけど、それも最後の数日分に過ぎないんだよなぁ、などと考えたことを思い出した。

NHKのBS1でイラク戦争開戦から1年、戦死者(および巻き込まれた民間人)の家族のドキュメンタリーをやっていた。
私と同じくらいの歳の、韓国の電気技師の残された家族の姿がたまらなかった。

ムーア監督の『ボウリング・フォー・コロンバイン』をCATVの「ムービープラス」で見た。
映画の終盤、全米ライフル協会のチャールトン・ヘストンは、明らかに「逃げた」。
きっと自分が恥ずかしくなったのだろう。

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2004/05/12

素数ゼミ

北米東部で、17年ゼミの羽化が始まったそうだ。
今年羽化しているセミは、前回の大発生――1987年の大発生の際に産み付けられた卵からかえった幼虫が、地中で17年過ごして出てきたものだ。
そういえば、17年前、『科学朝日』や『アニマ』で記事を読んだ覚えがある。
……『科学朝日』も『アニマ』も休刊したままだなぁ。

さて、17年ゼミのほかに13年ゼミというセミもいる。
単純に幼虫の期間が13年あるいは17年というように長い、というだけではないのだ。
アブラゼミも地中で7年を過ごすが、毎年発生する。
17年ゼミの場合は、発生周期が17年ごとで、間の年には発生しないのだそうだ。

どうしてこのような周期で発生するのかはよくわからないらしい……ただ、素数であることがカギになるような気がする。
発生周期のまちまちな近縁種が交雑し、そこに捕食者による淘汰圧がかかることがきっかけとなって、素数周期に収斂するのだろう……なんてわかったようなことを書いていてもサッパリだなぁ。
じつは図を描いたりしてみたのだけれど、まったくわからない。
カオス理論の数学を勉強しないとわからないかなぁ。

参考:米国周期ゼミの部屋

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2004/05/10

ヤマビルに襲われる

大学のサークルのOB会で、10年ぶりくらいに丹沢に行った。
かつてのフィールドは林道が横切ったりスズタケ(ササ)が枯れたりシカの食圧が増したりして変貌していたが、清流の沢や木々の緑はあまり変わらないように思った。
オトシブミの「落し文」がたくさん落ちていたり、マムシグサがたくさん咲いていたり、マツカゼソウやらギンリョウソウやらの懐かしい植物を見たりして楽しかった……けれど、体力の衰えを感じて、これはまずいとも思った。

天気はあいにくで、昼近くには雨になった。
沢にはミソサザイとカジカガエルの声が響いていた。
カジカガエルを間近で見ることができた(目が大きくて可愛かった)。

変貌と言えば、学生時代にはそれほどでもなかったヤマビルがたくさん居て、階段状の登山道ではほとんど一段ごとに鎌首をもたげていたりした。
休憩の度に皆で足元を確認し、つまんで捨てた。
中学の教員をしているOBの一人は、「明日の授業用」と言ってフィルムケースに集めていた。

さて、家に帰って登山靴をあらためたら、靴下の中に縮んで丸くなったヤマビルが1匹居た。
玄関先の花壇に弾き飛ばしてしまったが、どうなったろう?
近所の野良猫にたかったりして生き延びることができるだろうか?

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