夏の夜の散歩
こんとの夜の散歩も、夏になるとまたイベントが増える。
田んぼの脇を歩けば、カエルが横切る。
背中にウキクサをたくさん載せたツチガエルだったりする。
ツチガエルは田んぼに注ぐ水路の中にも居て、ギーコギーコと喧しく鳴く。
田んぼの真ん中へんで、ケッケッと高い声で鳴いているのはアカガエルだろうか。
田んぼを懐中電灯で照らすと、オタマジャクシが泥を蹴立てて逃げる。
泰然としているのは小さなドジョウである。
メダカもいるようだが、暗いのではっきり判らない。
公園に向かうと、街灯にたくさんの虫が集まっている。
バチンバチンと派手に音を立てて街灯に激突しているのはカナブンなどの甲虫類だろう。
街灯の近くの芝生の上では、大きなカミキリムシや、運が良ければカブトムシを見つけることができる。
のそのそと這っているのはアブラゼミやクマゼミの幼虫だ。
土の中から出てきて、羽化するのに適当な木を探しているのだ。
家に入ろうとすると、ドアのところにトラカマキリとニワハンミョウが居た。
トラカマキリは黄色と黒の縞模様でスズメバチ類に擬態している。
夏の夜の散歩は生き物がたくさん居て面白いのだが、クモの巣にひっかかりまくるのには閉口する。
正確に言えば、巣ではなく、糸である。
クモが夜のうちに巣を作ろうと、開けた空間に向けて適当に糸を流すのだろう。
木と木の間の開けた空間といえば、公園では道があるところだ。
運良く道の反対側の木に糸が引っかかれば、クモはそれを足がかりに大きな巣を張る。
クモにとっては残念なことに、夜遅くなってからイヌに引っ張られて糸にひっかかるバカが居て、折角の巣の足がかりを破壊されてしまうのである。
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